ビジネスシーンで「小職」って表現は使っていいの?

そもそも「小職」ってどんな意味?

メールや商談などのビジネスシーンで、自分を名乗る際に「小職は~」と表現している人をたまに見かけます。ネット上ではこの表現に対し違和感を示すビジネスパーソンも多いようです。

ビジネスシーンで「小職」って表現は使っていいの?

「小職」とは本来、「官職(=いわゆる公務員、厳密に言うと国家公務員)についている人が、へりくだって用いる表現」とされています。ですから「小職」という言葉は民間企業に勤める会社員は使うのはおかしいのではないかという意見です。

筆者の知人の地方公務員に聞いたところ、当の公務員でも「周囲で小職という言葉を使う人はあまりいない」との意見がありました。

「小職」は国家公務員がよく使う言葉だった

そこで今度は知人の国家公務員に聞いたところ、「そこそこの頻度で耳にする言葉」であるとの回答がありました。やはり「小職」は公務員は公務員でも「官吏」、すなわち国家公務員がよく使う言葉であるようです。

民間企業で「小職」が使われるのはIBMの影響?

民間企業では、各企業で独特の企業風土が培われます。言葉にしても例えば日立グループでよく使われる「拝承」(=謹んで承る)が有名です。

同様にこの「小職」、実はIBMの社員が好んで使う言葉であるとされています。なぜIBMで「小職」が好んで使われるようになったかは不明ですが、確かにネット上などでIBMの社員やOBが「小職」という言葉を多く使っているのを見かけます(ちなみにネットで「IBM 小職」と入力すると、かなりのページが検索結果として出てきます)。

もしかしたら中央省庁とのビジネスのやり取りの中で、「小職」という言葉がIBM社内に広まったのかもしれません。

もちろん断言することはできませんが、中央省庁で使われていた「小職」という言葉をIBMの社員が使うようになり、さらにIBMの取引先や転職したIBMの社員が、この「小職」という言葉を広めていき、少しずつ市民権を得ていったのではないだろうかとも想像できます。

民間企業に勤める人は使用を控えたほうがいいかも…

現在、「小職」という表現が市民権を得ているとはいうものの、やはり中には違和感を示すビジネスパーソンがいるのも事実です。というわけでビジネスシーンにおいては、「小職」の安易な使用は控えたほうがいいかもしれません。

「小職」の代替表現としては、「私(わたくし)」や「当方」といった言葉を用いるといいでしょう。

※本記事は2014年7月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。