「小職」「小員」「小生」「小社」の読み方、意味は?

「小職」「小員」「小生」「小社」の読み方、意味は?

小職(しょうしょく)、小員(しょういん)、小生(しょうせい)は「わたし」、小社(しょうしゃ)は「わが社」のことです。

いずれも自分の地位を低く見せて相手に敬意を払うため表現です。

なぜ「小」がつくのか?

まず、「小職」や「小生」といった言葉にはなぜ「小」がつくのでしょうか?

実は、「小」は、自分を相手に対して「小さく」見せるという意味を持っています。 つまり、自分をへりくだって表現するときに使う言葉なのです。

日本語では、自分より目上の人や相手の立場を尊重するために、自分を低姿勢に見せることで相手に気持ちよく接する表現が多くあります。

「小職」や「小生」といった言葉も、その延長線上にある言葉と言えます。

「小職」「小員」「小生」「小社」の意味の違い

これらはどれも一人称で自分(自社)をへりくだって表現する言葉ですが、使う場面やニュアンスが異なります。

もともと「小職」は公務員が自分の地位を低く見せるために使っていた言葉で、「小員」は民間企業の社員が自分の地位を低く見せるために使っていた言葉です。

ただ、現在では公務員か民間企業かの区別はあまりなく、どちらも使われます。 主にビジネス文書やメールで使われます。

「小生」は、男性が自分をへりくだって表現する言葉で、本来は女性が使うことはありません。 ビジネスシーンではあまり使われず、手紙や話し言葉で使われることが多いです。

「小社」は、自分をへりくだって低く見せるのではなく、「自分の所属する会社」をへりくだって低く見せる表現です。

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