スタートアップ企業関連の記事でよく見かける「イグジット(exit)」とはどういう意味?

スタートアップ企業関連の記事でよく見かける「イグジット(exit)」という言葉。なんとなくニュアンスは理解できるのですが、いったいどのような意味があるのでしょうか?


スタートアップ企業関連の記事でよく見かける「イグジット(exit)」とはどういう意味?

スタートアップ企業関連の記事で頻繁に出てくる「イグジット(exit)」とは?

スタートアップ企業関連の記事を読んでいると頻繁に「イグジット(exit)」という言葉が頻繁に出てきます。例えばこんな感じで……。

・M氏が設立したスタートアップ企業A社はIPOによるイグジットを狙っている

「イグジット(exit)」のニュアンスは理解できるのですが、日本語で説明しろと言われたら意外と説明しにくいもの。というわけで「イグジット(exit)」には果たしてどのような意味が込められているか考えてみましょう。

「イグジット(exit)」=出資者が利益を得ること

「イグジット(exit)」の辞書的な意味は、スタートアップ企業など株式未公開企業に対する”出資者が利益を得る”ことになります。

スタートアップ企業ならば、創業者やエンジェル投資家、ベンチャーキャピタルなどが出資者となります。

《「イグジット(exit)」の辞書的な意味》
スタートアップ企業など株式未公開企業に対する”出資者(創業者やエンジェル投資家、ベンチャーキャピタルら)が利益を得る”こと。

「イグジット(exit)」は元来、投資の世界でよく用いられる言葉です。

出資者が利益を得るための二つの方法

スタートアップ企業など株式未公開企業に対する”出資者が利益を得る”方法は複数存在しますが、株式市場への株式公開(IPO)と株式譲渡による事業売却(Buy-Out)の二つの方法が代表的です。

《「イグジット(exit)」の代表的な二つの方法》
① 市場での株式公開(IPO)
② 株式譲渡による事業売却(Buy-Out)

創業者やエンジェル投資家、ベンチャーキャピタルなどの出資者は、株式市場への株式公開(IPO)や株式譲渡による事業売却(Buy-Out)といった方法で利益(capital gain)を得ること、すなわち「イグジット(exit)」を目指します。

以上を踏まえたうえで、先ほど例に出した文を言い換えてみましょう。

・M氏が設立したスタートアップ企業A社はIPOによるイグジットを狙っている

・M氏が設立したスタートアップ企業A社はIPOにより出資者が利益を得ることを狙っている

となります。

日本語で表現するよりも、「イグジット(exit)」と表記したほうがなんとなくスマートであるように感じます。

というわけで、スタートアップ企業関連の記事では「イグジット(exit)」という言葉が共通言語となり、よく使われているわけです。

ちなみに企業再生においても「イグジット(exit)」という言葉が使われます。

また、当然のことですが英文のスタートアップ企業関連記事においても英単語「exit」は同様の意味で用いられており、動詞や名詞として使われています。

「出口戦略(exit strategy)」という言葉もある

スタートアップ企業関連の記事を読む際には、「イグジット(exit)」以外にも「出口戦略(exit strategy)」という言葉も知っておきたいところ。

「出口戦略(exit strategy)」という言葉は、元々ベトナム戦争時にアメリカ国防総省内で使用されたのが始まりです。

敗勢あるいは損害が甚大な状況下で、いかに人命や物資の損失を最小限に抑えて軍を撤退させるか、といった検討や実施に対して用いられていました。

そこから経営用語に転用され、市場もしくは企業の経営・所有からの撤退時に経済的損失を最小限にする戦略を指すようになり、さらには投資において投下した資本を最大限に回収することも意味するようになりました。

参考:出口戦略(Wikipedia)

現在、スタートアップ企業関連の日本語記事では、「イグジット(exit)」とこの「出口戦略(exit strategy)」が同義で用いられるケースもよく見ます。

※本記事は2016年1月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。