ビジネスシーンで使われる「カニバリ(カニバリゼーション)」とはどういう意味?

カーニバルではありません!

「うちの商品Aと商品Bはカニバリしちゃってるなぁ……」「そんな狭い商圏に2店舗も出店したらカニバリを起こすよ」。このように上司や同僚が「カニバリ」という言葉を用いて会話をしているのを聞いたことがあるビジネスパーソンも多いはず。

最近ビジネスシーンでよく聞く言葉である「カニバリ」。いったいどのような意味があるのでしょうか?

ビジネスシーンで使われる「カニバリ(カニバリゼーション)」とはどういう意味?

カニバリってどういう意味?


「カニバリ」=「カニバリゼーション」=”共食い現象”

「カニバリ」は最近のビジネスシーンでよく用いられる言葉のひとつであり、経済誌や経済系の記事でも目にする機会が増えました。

「カニバリ」は「カニバリゼーション」の略で、英単語 cannibalization に由来した言葉。cannibalization は”共食い”という意味を持つ動詞 cannibalise の名詞形で、”共食い現象”と日本語では訳されています。

ビジネスシーンにおける”共食い現象”とは、”同じ会社の商品や製品が他の商品や製品と競合関係になってしまうことで、互いに売上を侵食してしまう現象”のことです。(「カニバリ」の代わりに”自社競合”と表現することもできます)。

簡単に言うと「取り合い」のことですね。

「カニバリゼーション(= cannibalization )」の意味
  • ”共食い現象”
  • ”自社競合”
  • ”同じ会社の商品や製品が他の商品や製品と競合関係になってしまうことで、互いに売上を侵食してしまう現象”

いずれにせよ「カニバリ」=「カニバリゼーション」=”共食い現象”と覚えておけば間違いありませんが、文章として表記する際には「カニバリゼーション」と表記したほうがよいでしょう。

ちなみに「カニバリズム(= cannibalism)」という言葉にも”共食い”の意味があるものの、ビジネスシーンでは「カニバリゼーション」と表記したほうが無難です。

ビジネスシーンにおける「カニバリ」の例を見てみましょう。

ビジネスシーンにおける「カニバリ」の例

ビジネスシーンにおける「カニバリ」の例には以下のようなものがあります。

ビジネスシーンにおける「カニバリ」の例
  • コンビニドーナツの販売により「カニバリ」が起き、コンビニエンスストアにおける菓子パンやコンビニスイーツの売上に影響を与えた。
  • 出版業界では、電子書籍版を同時に発売にすることで「カニバリ」が起き、紙の書籍の売上が落ちるという現象が起きた
  • 激安ジーンズなどを販売するGU(ジーユー) は、「カニバリ」によりユニクロと顧客を奪い合っていると指摘されている

でも、「カニバリ」はなぜ起きるのでしょうか?

商品や製品のポジショニングの類似性が高いと「カニバリ」が起きる

先ほども述べた通り、「カニバリ」は”同じ会社の商品や製品が他の商品や製品と競合関係になってしまうことで、互いに売上を侵食してしまう現象”です。

商品や製品の場合、価格や機能が似ていたりターゲットとなる消費者がかぶるなど、自社の商品や製品のポジショニングの類似性が高いことで「カニバリ」が起きてしまうのです。

実店舗の場合も、狭い商圏に複数の店舗を無理に出店することで「カニバリ」が生じやすくなります。

したがって商品や製品の開発、店舗開発を行う際には、「カニバリ」が起きないよう多面的に考慮することが求められるのです。

「カニバリ(カニバリゼーション)」について深く知る参考リンク

※本記事は2016年4月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。