受付担当者は使っちゃダメ!?ビジネス敬語「頂戴する」の意味と使い方

名刺は「預かる」と表現したほうがふさわしいケースもある

「遠慮なく頂戴いたします」「確かに頂戴いたしました」……。

このようにビジネスシーンで相手から何かをいただく際に大活躍する「頂戴する」の表現。ここではビジネス敬語「頂戴する」の意味と使い方を説明します。

ちなみに企業の受付担当者は、受付で来客から名刺を受け取る際には「頂戴する」より「預かる」を使ったほうがふさわしいという話もあるのですが、いったいどういうことなのでしょうか?


受付担当者は使っちゃダメ!?ビジネス敬語「頂戴する」の意味と使い方

名刺は「頂戴する」よりも「預かる」と表現したほうがふさわしいケースがあります


「頂戴する」の読み方と意味

まずは「頂戴する」の読み方と意味の確認からしましょう。

「頂戴する」は、”ちょうだい(する)”と読みます。

「頂戴する」という言葉は、”もらう(こと)”や、”食べる(こと)”をへりくだって表現する敬語(謙譲語)として使用されます。

そう、「いただく」と同じ意味を持つ言葉なのです。

「頂戴する」の意味
  • ”もらう(こと)”をへりくだって表現する敬語(謙譲語)
  • ”食べる(こと)”をへりくだって表現する敬語(謙譲語)
    ※「いただく」と同じ意味

「頂戴する」の基本的な使い方

ビジネスシーンにおいて「頂戴する」は「頂戴します」、あるいは「頂戴いたします」といったように用いられます。

「頂戴する」の基本的な使い方
  • 頂戴します
  • 頂戴いたします

当然ながら「頂戴いたします」のほうが、より丁寧な表現になります。

「頂戴する」の具体的な使い方

実際に具体的な例で確認していきましょう。

① 取引先との名刺交換にて

まずは、ビジネスパーソンにとって「頂戴する」の利用頻度が高い名刺交換のシチュエーション。相手が名刺を差し出してきた際には、元気よく「頂戴いたします」と言って両手で受け取ります。

取引先との名刺交換にて
  • (名刺交換で相手が名刺を差し出してきた際に)
    「頂戴いたします」

② 訪問先で茶菓子を出された場合

続いては訪問先で茶菓子を出されるようなケース。このようなシチュエーションでも「頂戴する」は活躍します。

訪問先にて
  • (訪問先で茶菓子を出された場合)
    「ありがとうございます 遠慮なく頂戴いたします」

このように用います。

③ 取引先からの Fax やメールの受信確認

また、取引先からの Fax やメールの受信確認でも「頂戴する」は活躍します。

取引先との電話にて
  • (取引先から電話で Fax が届いたか確認依頼があった場合)
    「ただいま確認いたします」「(確認後)確かに頂戴いたしました」

単に「受け取りました」と表現するよりも丁寧な感じがしますね。

④ 取引先から書類を回収する場面

それから上司や取引先といった目上の人から、書類など何かを回収するようなケースでも「頂戴する」は意外と使えます。

取引先にて
  • (書類を回収するために取引先を訪問した際に)
    「山田部長からご連絡をいただき、書類を頂戴にあがりました」

いかがでしょうか。

ちなみに企業の受付担当者は、受付で来客から名刺を受け取る際に「頂戴する」より「預かる」を使ったほうがふさわしいという話もあるのですが、いったいどういうことなのでしょう?

企業の受付担当者は「頂戴する」を使っちゃダメ!?

企業の受付担当者は、(企業にもよりますが)来訪者に対して名刺の提出を求めることがあります。この目的は来訪者の会社名や名前を各担当者に正しく伝えるため。

多くのビジネスマナー書では、このようなシチュエーションにおいて受付担当者が来訪者から名刺を受け取る場合、名刺を「頂戴する」という表現を用いるのは不適切であるとしています。

なぜなら、本来名刺を「頂戴する」のは来訪者を実際に対応する各担当者であり、受付担当者はあくまで名刺を一時的に「預かる」立場にあるだけだと考えられているからです。

ですから、企業の受付担当者が受付で来客から名刺を受け取る際には、「頂戴する」より「預かる」を用いたほうがふさわしいということになるわけです。

企業の受付担当者が受付で来客から名刺を受け取る際の表現
  • 「恐れ入りますが名刺を頂戴できますでしょうか?」(△)
  • 「恐れ入りますが名刺をお持ちでいらっしゃいますか?」(〇)
  • 「恐れ入りますが名刺をお預かりできますでしょうか?」(〇)

以上、ビジネス敬語「頂戴する」の意味と使い方についての説明でした。いずれにせよ「頂戴する」という言葉はビジネスシーンでもよく用いられる言葉なので、社会人の常識として意味や使い方を知っておきたいところです。

ビジネスパーソンのみなさんの参考になれば幸いです。

※本記事は2016年4月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。