「足」の敬語表現は「お足」じゃダメなの?

相手を家などに招待した際に、正座している相手に対してよく用いられる「どうぞ、『足』を崩して楽になさってください」の表現。

これはこれで問題のない表現なのですが、もう少し丁寧に表現しようと思い「足」を「お足」と言いたくなる場合もあります。

しかし、実は「足」の敬語表現は「お足」ではなく「おみ足」と言うのです。


「足」の敬語表現は「お足」じゃダメなの?

普通に考えて「お足」でしょ!


「足」の敬語表現は?

「足」の敬語表現は「お足」ではなく「おみ足(御御足)」と言います。

「『お足』でもいいじゃない!」と思う人も多いかも知れませんが、これは「足」が持つもうひとつの意味と関係してくるため、「お足」だとちょっと問題があるのです。

「足」には「お金」という意味もある

「足」には私たちの身体の一部である「足」以外にも、「お金」という意味があります。

「足」の意味
  • 身体の一部である足
  • お金

みなさん、次のような慣用句を見たことがあるかもしれません。

足が出る
(予算を超える、赤字になる)

そして、「お足」という表現は基本的に「お金」という意味があるのです。

例えば「おみおつけ(御御御付け)」

というわけで、「足」の敬語表現は「お足」ではなく「おみ足(御御足)」と言うのです。

ちなみに文法的には「お」も「み」も接頭語。「おみ(御御)」は近世女性語(古くから女性が用いた丁寧な表現)であるとされています。

この「おみ」を用いた表現は、例えば味噌汁の丁寧な言い方である「おみおつけ(御御御付け)」にも名残りがあります。

「足」を敬語表現にしたい場合は「お足」ではなく「おみ足」

冒頭で示した「どうぞ、『足』を崩して楽になさってください」に話を戻しましょう。

繰り返しますが、これはこれで相手に対して失礼のない表現です。

ただ、この言い回しをもう少し丁寧に表現しようと思う場合には、「お足」を用いるのではなく「どうぞ、『おみ足』を崩して楽になさってください」としたほうがよいのです。

以上、「足」の敬語表現についての説明でした。参考になれば幸いです。

「足」の敬語表現について深く知る参考リンク

※本記事は2016年6月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。