筋を通すことは大切!「仁義を切る」の意味と使い方とは?

「A社の担当者には仁義を切っておいてくれよ」「仁義を切らなかったからトラブルが大きくなったんだよ」……。

なんだか物騒な表現ですが、クリエイティブな業界では意外とよく聞く「仁義を切る」という言葉。ビジネスシーンにおける「仁義を切る」という言葉には、いったいどのような意味や使われ方があるのでしょうか?


筋を通すことは大切!「仁義を切る」の意味と使い方とは?

筋を通すことはものすごく大切っす!


「仁義を切る」の本来の意味とは?

まずは「仁義を切る」という言葉が持つ本来の意味から確認しましょう。

「仁義を切る」の「仁義」の読み方は”じんぎ”。元々は古代中国の儒教の教えに由来する言葉で、”人が守るべき道徳”の意味で用いられていました。

日本では、主に渡世人や香具師(やし)といったアウトローな人々の間における”業界内でのあいさつ”や”業界特有のルール”を指す言葉として用いられるようになりました。

「切る」=”言葉を発する”

ごくまれに「『仁義を切る』は『切る』わけだから”あいさつをしない””ルールを守らない”が正しいのではないか」と勘違いをしている人がいるようです。

しかし、「切る」という言葉には”言葉を発する”という意味もあります(「たんかを切る」「しらを切る」もこの意味)。

つまり「仁義を切る」とは、”業界内でのあいさつを行う”ことや”業界特有のルールを守ると宣言する”といった意味になるわけです。

「仁義を切る」の本来の意味
  • “(アウトローな人々が)業界内でのあいさつを行う”
  • “(アウトローな人々が)業界特有のルールを守ると宣言する”

ビジネスシーンにおける「仁義を切る」の意味

「仁義を切る」という言葉は、ビジネスシーン、特に出版・テレビ業界や広告業界などクリエイティブな業界でよく使われる言葉です。

単に”関係者に一言連絡を入れ了解を得る”ことを「仁義を切る」と大げさに言う場合もあれば、同業種のクライアントを複数抱えた際に、その”事実を両者にきちんと報告する”ことを「仁義を切る」と表現することもあります。

また同業他社への転職や独立をする際に、円満退社をしたうえで(それまで在籍していた会社に対して)”同業他社への転職や独立をきちんと報告する”ことを「仁義を切る」と言うケースもあります。

すなわち、”後で「聞いていなかった」と言われることがないよう、さらには余計な妨害が入らないよう、あらかじめ関係者に一言連絡を入れ筋を通す”ことがビジネスシーンにおける「仁義を切る」の意味となるのです。

ビジネスシーンにおける「仁義を切る」の意味
  • “後で「聞いていなかった」と言われることがないよう、さらには余計な妨害が入らないよう、あらかじめ関係者に一言連絡を入れ筋を通す”

「仁義を切る」の文例

「仁義を切る」の文例を見てみましょう。

例えば、あなたが上司から「A社の担当者には仁義を切っておいてくれよ」と言われたのなら、A社の担当者に”一言連絡を入れ(了解を得)る”ことを意味します。

同僚から「仁義を切らなかったからトラブルが大きくなったんだよ」と言われたならば、”一言連絡を入れ(了解を得)る”ことをしなかったから余計な妨害が入ってしまったことを意味するでしょう。

「仁義を切る」の同義語・類義語

「仁義を切る」の同義語・類義語には「筋を通す」「あいさつする」「報告する」「連絡する」といった表現があります。

いずれにせよ、ビジネスシーンにおいて”筋を通す”ことはとても大切なことですね。

以上、ビジネスシーンにおける「仁義を切る」の意味についての説明でした。参考になれば幸いです。

※本記事は2016年5月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。