「つもり違い十訓」「福澤心訓」「心戒十訓」などの「訓」とは? 漢字の意味を解説

「つもり違い十訓」「福澤心訓」「心戒十訓」などの「訓」とは? 漢字の意味を解説

「訓(くん)」という漢字は、教える、教えられるなどの意味があります。例えば「訓練」は教わり練習することです。

過去の偉人の発言をまとめて指導の指針にしたものは「なになに訓」と呼ばれ、多く生み出されてきました。

ここでは、よく見かけるけど意味がよくわからない言葉「つもり違い十訓」「福澤心訓」「心戒十訓」について解説します。

つもり違い十訓

これは自分の思い込みや勘違いを戒めるための教えです。

自分が高いと思っていることが実は低いことだったり、自分が深いと思っていることが実は浅いことだったりすることを指摘しています。

例えば、「高いつもりで低いのが教養」「深いつもりで浅いのが知識」というように、自分の教養や知識を過信しないように注意するという意味です。

この言葉の出典は不明ですが、昭和時代に流行したとされています。

福澤心訓

これは福澤諭吉という明治時代の思想家や教育者が書いたとされる教えです。

世の中で一番楽しく立派なことや一番悲しいことなどを7つ挙げています。

例えば、「世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です」「世の中で一番悲しい事は、うそをつく事です」というように仕事や人間関係における大切なことを教えてくれます。

しかし、どうもこの言葉は、福澤諭吉本人が書いたものではなく、作者不明の偽作(偽書)だというのが事実のようです。

心戒十訓

「心戒十訓」とは、人間として生きる上で大切な心構えや行動の基準となる十の教えのことです。

この言葉を書いたのは福沢諭吉という説がありますが、実際のところはよく分かっていません。

一、人を大切にする人は人から大切にされる 二、人間関係は相手の長所と付き合うものだ 三、人は何をしてもらうかより何が人に出来るかが大切である 四、仕事では頭を使い、人間関係では心を使え 五、挨拶はされるものではなくするものである 六、仕事は言われてするものではなく、探してするものである 七、わかるだけが勉強ではない、出来る事が勉強だ 八、美人より美心 九、言葉で語るな、心で語れ 十、良い人生は、良い準備から始まる

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