スタートアップ関連記事でよく見る「ピボット」の意味とは?

「スタートアップ企業S社が、同社の英語教育サービスを『ピボット』すると発表した」「今回の『ピボット』により、T社がどのような進化を遂げるのか注視したい」……。

このように、特にスタートアップ企業に関連するビジネス記事で見かけることが多い「ピボット」という言葉。

この「ピボット」という言葉には、いったいどのような意味があるのでしょうか?


スタートアップ関連記事でよく見る「ピボット」の意味とは?

ダメならピボットすればいいじゃない!ピボット!


英単語 pivot に由来するカタカナ語「ピボット」

「ピボット」は、英単語 pivot に由来する言葉です。

英単語 pivot には、”回転のための軸”や”中心点”などといった意味があります。

英単語 pivot の主な意味
  • “回転のための軸”
  • “中心点”

ちなみに、バスケットやスキーなどで使われる「ピボットターン」(=”片足を軸に回転をすること”)の「ピボット」も、この pivot のことです。

ビジネスシーンで用いられるカタカナ語「ピボット」の意味とは?

ビジネスシーンで用いられるカタカナ語「ピボット」は、主にスタートアップ企業が”サービス内容や事業の方向性を転換すること”という意味で用いられています。

元々は、アメリカのシリコンバレーで、スタートアップ企業が”サービス内容や事業の方向性を転換する”ことを英単語 pivot で表現し、その影響から日本でもカタカナ語「ピボット」が同様の意味で用いられるようになりました。

ビジネスシーンで用いられるカタカナ語「ピボット」の意味
  • “サービス内容や事業の方向性を転換すること”

ネガティブな印象をポジティブにする「ピボット」

特にスタートアップ企業が”サービス内容や事業の方向性を転換する”場合、(もちろん、より成長することを目指して転換するケースもありますが)既存サービスや事業が順調ではないため、事業内容の変更をせざるを得ないパターンがほとんどでしょう。

そのため、”サービス内容や事業の方向性を転換する”というと、どうしてもネガティブな印象が伴うのですが、「ピボット」という言葉を使うと、ポジティブで前向きな雰囲気が不思議と出てくるのです。

余談ですが、ビジネスパーソンの中には、自分の根気のなさや意見がコロコロ変わることを弁解するために(自分の言動に対し)「ピボット」を好んで使用している人もいます。

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「ピボット」の使い方(文例)

「ピボット」を用いた具体的な文例についても見てみましょう。

「ピボット」の文例
  • スタートアップ企業S社が、同社の英語教育サービスを「ピボット」すると発表した。
  • 今回の「ピボット」により、T社がどのような進化を遂げるのか注視したい。
  • 自社が計画した事業が順調に成長すれば「ピボット」をする必要はない。

このように「ピボット」という言葉が使われます。

「ピボット」の同義語・類義語

「ピボット」の同義語・対義語にはどのような言葉があるでしょうか?

ビジネスシーンで使われる「ピボット」に似た言葉には、「(事業の)方向転換」「(事業の)軌道修正」「(事業の)路線変更」「(経営)方針の変更」などといった言葉があります。

「ピボット」の同義語・類義語
  • 「(事業の)方向転換」
  • 「(事業の)軌道修正」
  • 「(事業の)路線変更」
  • 「(経営)方針の変更」

いずれにせよ、スタートアップ企業あるいはスタートアップ企業に関連する企業で働くビジネスパーソンは、一般常識として「ピボット」という言葉の意味を知っておきたいところです。

以上、「ピボット」の意味についての説明でした。参考になれば幸いです。

「ピボット」について深く知る参考リンク

※本記事は2016年8月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。