「本末転倒」の意味と使い方とは…よかれと思ったことが逆効果!?

「ストレス解消のためには適度な運動が効果的。しかし、毎日運動しなければという義務感がストレスになってしまったら『本末転倒』です」……。

このように用いられる「本末転倒」という四字熟語。

いったいどのような意味や使い方があるのかを、ここでは考えてみたいと思います。


「本末転倒」の意味と使い方とは…よかれと思ったことが逆効果!?

コピー代を節約するために手書きで写すなんて、なかなか本末転倒な話だよね


「本末転倒」の読み方と意味とは?

まずは言葉の読み方と意味の確認からしましょう。

読み方は”ほんまつてんとう”。

仏教の言葉に由来する「本末転倒」は、本来、”物事の大事な部分(=【本】)と大事ではない部分(=【末】)を逆(=【転倒】)にしてしまうこと”といった意味があります。

ちなみに「本」の字を用いた熟語には、”物事の重要な部分”を表す「本質」や「根本」、「末」を用いた熟語には”物事の重要ではない部分”を表す「末端」や「末節(読み方:”まっせつ”)」、「末梢(読み方:”まっしょう”)」などがありますね。

現在、一般的に「本末転倒」という言葉は、”物事の本質的ではない部分にこだわり、大事な部分をおろそかにしてしまうこと”や、”よかれと思ってしたことが逆効果、すなわち望まない結果を生んでしまうこと”などの意味で用いられます。

「本末転倒」(読み方:”ほんまつてんとう”)の意味
  • ”物事の大事な部分と大事ではない部分を逆にしてしまうこと”
  • ”物事の本質的ではない部分にこだわり、大事な部分をおろそかにしてしまうこと”
  • ”よかれと思ってしたことが逆効果、すなわち望まない結果を生んでしまうこと”

「本末転倒」の例

例えば、こんな話。

お金を貯めたいA君、節約のために食事は1日1食、しかもインスタントラーメンだけという生活を続けます。

当初は食事代が節約でき喜んでいたA君ですが、数か月経った頃には、きちんとした食事をしなかったせいで病気となってしまいついに入院。結局は高額な医療費を支払うハメに……。

お金を貯めようとする努力が、結果的に高額な出費を引き起こしてしまう、このように”物事の本質的ではない部分にこだわり、大事な部分をおろそかにしてしまうこと”が、「本末転倒」の例となります。

「本末転倒」を用いた具体的な文例

具体的な文例も見てみましょう。

「本末転倒」を用いた具体的な文例
  • ストレス解消のためには適度な運動が効果的。しかし、毎日運動しなければという義務感がストレスになってしまったら「本末転倒」です。
  • 50人以上の事業所に対して義務化されたストレスチェック。しかし、ストレスチェックの義務化が社員に新たなストレスを産んでしまっては、それこそ「本末転倒」になってしまう。
  • クレジットカードでの支払いはポイントが付くので得をするようにみえるが、分割払いやリボ払いだとポイント以上に手数料がかかってしまうケースもあり、「本末転倒」になることも。
  • 目先の業績にとらわれ無計画に値下げキャンペーンをすると、長期的には客離れを引き起こす可能性もある。それでは「本末転倒」だ。
  • 長時間労働が原因で病気になったり命を絶ったりすることは「本末転倒」なことである。
  • 月末の金曜日は15時で終業というプレミアムフライデーは面白い試みだが、そののために別の日の残業が増えるとしたら、実に「本末転倒」な施策だ。

このように用いられます。

”物事の本質的ではない部分にこだわり、大事な部分をおろそかにしてしまうこと”や、”よかれと思ってしたことが逆効果、すなわち望まない結果を生んでしまうこと”がイメージできるでしょうか。

「本末転倒」の同義語・類義語

「本末転倒」に似た言葉には「主客転倒」や「冠履転倒(読み方:”かんりてんとう”)」、「物事の本質を見失う(こと)」などといった言葉があります。

「本末転倒」の同義語・類義語
  • 「主客転倒」
  • 「冠履転倒(読み方:”かんりてんとう”)」
  • 「物事の本質を見失う(こと)」

ルールを作ったのはいいけれど…… 「スマートフォンの実質0円販売に対し、総務省はガイドラインを定め販売店に是正するよう求めたものの、販売店側も工夫を重ねているためガイドラインは『有名無実』化している」........

いずれにせよ「本末転倒」という言葉は、社会人の常識として意味を知っておきたい四字熟語のひとつです。

以上、「本末転倒」の意味と使い方についての説明でした。ビジネスパーソンのみなさんの参考になれば幸いです。

「本末転倒」について深く知る参考リンク

※本記事は2017年1月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。