「ユニーク」は褒め言葉? けなし言葉? 英語uniqueとの違いを解説

「ユニーク」は褒め言葉? けなし言葉? 英語uniqueとの違いを解説

日本語の「ユニーク」は誉め言葉? けなし言葉? どちらなのでしょうか?

また英語のuniqueとはどう意味が違うのでしょうか?

英語で “unique” は、「唯一の」という意味です。

例えば、“This is a unique opportunity.”という文は、「これは唯一の機会だ」という意味になります。

他にはない、独特な、珍しい、個性的なという意味でも使われます。

例えば、“She has a unique style.”という文は、「彼女は独特なスタイルを持っている」という意味になります。

英語の “unique” と日本語「ユニーク」の違い

日本語の「ユニーク」は、「個性的な」という意味が強いです。

例えば、「ユニークなデザイン」「ユニークな取り組み」「ユニークな人」などと使われます。

英語のように「他になく唯一の」という意味もありますが、「面白い」というニュアンスを含むことが多いです。

例えば、「あの人はユニークだ」と言った場合、英語では「あの人は唯一無二だ」という意味になりますが、日本語では「あの人は面白い人だ」という意味になります。

つまり、英語の”unique”と日本語の「ユニーク」は、似ているようで違う単語です。

英語では、「唯一無二」や「独特」を強調する単語ですが、日本語では、「個性的」や「面白い」を表す単語です。

職務経歴書には「ユニーク」さを盛り込もう

転職活動(就職活動)は「その会社に応募した他の応募者との競争」でもあります。

自分のスキルや経験をアピールして他の応募者と競争を勝つために、職務経歴書は良い意味で「ユニーク」であるべきです。

職務経歴書には単に経歴を列挙するだけではなく、ひとつひとつの経歴に、他の応募者は書けないだろう「ユニークな経験」をひとつ盛り込んでみましょう。

例えば、エンジニアとしての職務経歴なら、その期間の「ポジション」や「使用技術」などお決まりの項目を列挙するほかに、「オープンソースのプログラムを公開してWebメディアに紹介された」とか「Instagramでプログラミング教室を開いてみた」とか「ユニークな経験」を盛り込んでみましょう。

案外、そういったユニークな経験が採用担当者の目に留まることもあります。

英語の “unique” は褒め言葉か

英語では、“unique”は何かが他と比べて特別であることを強調するときに使います。

この場合、“unique”は褒め言葉として使われることが多く、相手に感心や尊敬を示すことができます。

しかし、英語でも、“unique”を「変わった」「珍しい」という意味で使う場合があります。

例えば、以下のような文です。

このように、“unique”は何かが普通と違っていることを表すときに使います。

この場合、“unique”は必ずしも褒め言葉として使われるわけではありません。

日本語の「ユニーク」は褒め言葉か

日本語では「ユニーク」というと、上に書いた英語の意味のうち、後者の意味、つまり「変わった」「珍しい」という意味で使います。

つまり、日本語の「ユニーク」は、必ずしも褒め言葉として使ってはいません。

相手がその変わったことを好むかどうかによって、感じ方が変わります。

例えば、「変わったユーモアのセンス」は面白く思う人もいれば、不快に思う人もいるでしょう。

また、「珍しい服」や「珍しい経験」も、個性的で楽しいと思う人もいれば、奇抜で気に入らないと思う人もいるでしょう。

そのため、日本語で「ユニーク」という言葉を使うときは、こちらの意図とは逆の意味に相手が捉えてしまい、相手を傷つけることにつながりかねません。

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