「アンチ」の意味と使い方とは…人気がありすぎるからこその「アンチ」の存在

人気のないものに対して「アンチ」という言葉は使われない!?

「『アンチ』ジャイアンツ」「あの人は『アンチ』が多い」……。

このようにインターネット上で見聞きする機会も多い「アンチ」という言葉。

あまりイメージのよくない言葉のようですが、いったいどのような意味があるのでしょうか?


「アンチ」の意味と使い方とは…人気がありすぎるからこその「アンチ」の存在

アンチはねぇ一定数いたほうがいいんですよぉ


英語の接頭辞 anti- に由来するカタカナ語「アンチ」

私たちがビジネスシーンでよく目にする「アンチ」は、英語の接頭辞 anti- を語源とする言葉です。大学受験では必須の知識なので、知っている人も多いでしょう。

この英語の接頭辞 anti- には、”反~””~の反対””~に抗(あらが)う”といった意味があります。

英語の接頭辞 anti- の意味
  • ”反~”
  • ”~の反対”
  • ”~に抗(あらが)う”
  • ※「アンチウイルスソフト」(意味:”ウイルスを検出するソフトウェア”)や「アンチエイジング」(意味:”加齢を防ぐこと”)は、これらの意味

例えば antisocial という英単語なら、”反社会的な”という意味になります。

カタカナ語「アンチ」の意味とは?

カタカナ語「アンチ」は、元々はスポーツ新聞などで特定の人気球団名や選手名の前につけ、”~を嫌う(人々)”の意味で用いられてきました(例:「『アンチ』巨人」「『アンチ』ジャイアンツ」「『アンチ』長嶋」など)。

カタカナ語「アンチ」の意味
  • ”~を嫌う(人々)”

また、単独で「アンチ」が用いられることもあります(例:「俺、巨人の『アンチ』だから」)。この際も同様の意味です。

カタカナ語「アンチ」の基本的な使い方
  • 「『アンチ』巨人」
     ⇒ 巨人”を嫌う(人々)”
  • 「俺、巨人の『アンチ』だから」
     ⇒ 巨人”を嫌う”

現在では、(特に爆発的な)人気を誇る人物やチーム、あるいは商品、サービスを嫌う人々に対して、「アンチ」という言葉が用いられます。

爆発的な人気を誇る人物ほど「アンチ」の存在も多い

スポーツ選手や歌手、芸能人の中は、「あの人は『アンチ』が多い」といった表現をされる人がいます。

しかし、それは人気がありすぎるからこその「アンチ」の存在だとも言えるのではないでしょうか(野球の巨人軍や長嶋選手(当時)も、かつては爆発的な人気を誇りました)。

つまり、人気が高い(もしくは圧倒的な実力が伴っている)人物ほど「アンチ」の存在も多いのです。

ちなみに、人気のない人物やチーム、あるいは商品、サービスに対して「アンチ」という言葉が用いられることは、ほとんどありません。

「アンチ」が一定数いたほうが爆発的な人気になる(可能性がある)

「アンチ」の存在を、逆に捉えることもできます。

話は少し変わりますが、ある音楽プロデューサーが、かつてテレビ番組で次のような主旨の話をしていました。

「例外はもちろんあるけれど、万人受けする歌手はそこそこは売れるけど爆発的には売れないのではないか。基本的には本人の(継続的に優れた楽曲を生みだしたり歌い続ける)才能が第一だが、『この歌手は嫌いだ』『この歌手が出てきたらチャンネルを変える』といった否定的な意見が出はじめてきたら、爆発的に売れる兆しではないかなと考えている。否定的な意見というのは、才能や個性、人気に対する嫉妬かもしれないし、今まで見たことのないものに対する拒絶反応であったりと様々だ。爆発的に売れている歌手は、必ずと言っていいほど、そういった否定的な意見を伴っている」

要するに、万人受けするよりも、「アンチ」が一定数いたほうが爆発的な人気になる(可能性がある)ということです。

賛否はあるでしょうが、なかなか興味深い意見です。

余談ですが You tube の人気動画でも、面白いことに、どんなに再生回数が多く高評価が多い動画であっても、必ず約10%程度は「評価しない」ボタンが押されています。

「アンチ」の具体的な使い方(文例)

具体的な文例でも確認しましょう。

「アンチ」を用いた具体的な文例
  • 「アンチ」ジャイアンツファンだが、王貞治氏は大好きだという団塊世代は数多く存在する。
  • 人気スケート選手のAは、ファンも多いが「アンチ」も多い。
  • どのスポーツ競技においても、「アンチ」が多い選手ほど人気と実力を兼ね備えていることが多い。
  • 「アンチ」が多いアニメ作品は、裏を返せば、それだけ魅力的であるということだ。
  • (インターネット上の掲示板などで)「アンチ」がわいてきた。

このように用いられます。

「アンチ」の同義語・類義語

同義語・類義語についても考えてみましょう。

似た言葉には、「反~」や「~を嫌う(人々)」、「ファンではなく毛嫌いする人々」、などといった言葉があります。

「アンチ」の同義語・類義語
  • 「反~」
  • 「~を嫌う(人々)」
  • 「ファンではなく毛嫌いする人々」

まとめ

ここまでの内容をまとめます。

まとめ
  • 「アンチ」は、英語の接頭辞 anti- を語源とする言葉
  • 接頭辞 anti- には、”反~”や”~の反対”、”~に抗(あらが)う”といった意味がある
  • 「アンチ」は、”~を嫌う(人々)”という意味
  • 「アンチ」は、(特に爆発的な)人気を誇るものに対して用いられる
  • 人気のないものに対して「アンチ」という言葉は使われない
  • 人気が高い(もしくは圧倒的な実力が伴っている)人物ほど「アンチ」の存在も多い
  • 似た言葉には、「反~」や「~を嫌う(人々)」、「ファンではなく毛嫌いする人々」がある

いずれにせよ、「アンチ」という言葉はインターネット上で見聞きする機会も多い言葉なので、社会人の常識として意味を知っておきたいところです。

以上、「アンチ」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。

「アンチ」について深く知る参考リンク

※本記事は2017年11月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。