「陳腐化」の意味と使い方とは…「計画的陳腐化」って何?

「陳」の字には”古い”の意味がある

「サービスの『陳腐化』」「情報の『陳腐化』」「計画的『陳腐化』」……。

このようにビジネスシーンでもよく用いられる「陳腐化」という言葉。

なんだか難しい言葉のようですが、いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?


「陳腐化」の意味と使い方とは…「計画的陳腐化」って何?

え?うちの製品が計画的陳腐化を狙ってるですって?


「陳腐」の読み方と意味とは?

まずは先に、言葉の読み方と意味の確認からしましょう。

「陳腐」の読み方は”ちんぷ”。

「陳腐」には、”古くなり新鮮さが無くなること”や、”ありふれていること”という意味があります。

「陳腐」(読み方:”ちんぷ”)の意味
  • ”古くなり新鮮さが無くなること”
  • ”ありふれていること”

例えば「『陳腐』な表現」と言えば、”使い古された”表現のこと。少しネガティブなイメージが伴う言葉です。

ちなみに、「陳」の字義は”古い”(「新【陳】代謝」の【陳】もこの意味です)、「腐」の字義は”腐(くさ)る”です。

「陳腐化」の読み方と意味とは?

続いて本題となる「陳腐化」の意味。

「陳腐化」とは、(商品や製品、サービスなどが)”古くなり新鮮さが無くなること”、あるいは、”ありふれたものになること”、そして、これらの結果として”優位性を失ったり競争力を失うこと”となります。

ビジネスシーンでもよく用いられる言葉ではないでしょうか。

「陳腐化」(読み方:”ちんぷか”)の意味
  • ”(商品や製品、サービスなどが)古くなり新鮮さが無くなること”
  • ”(商品や製品、サービスなどが)ありふれたものになること”
  • ”(商品や製品、サービスなどが)優位性を失ったり競争力を失うこと”

例えばかつては人気を誇った製品。時代とともに古臭くなったり、類似製品が登場することで目新しさがなくなっていきます。さらには人気が落ち売れなくなってしまう……。

そういった個々の状況、あるいは全体を指して「陳腐化」と呼びます。

「陳腐化」の実際の使用例

実際の使用例も見てみましょう。例えば以下のようなシチュエーション。

「陳腐化」という言葉の実際の使用例
  • 「ウチの製品A見てくださいよぉ、こんなボタン今どき誰も使わないって!これじゃぁ売れなくなって当然っすよぉ」
  •    ↓

  • 「我が社の製品Aは、ご覧のように機能が『陳腐化』しているため、市場での競争力が低下しているのではないでしょうか(キリッ)」

あくまで一例ですが、このように用いられます。どうでもいいことですが、「陳腐化」という言葉を用いると、相手になんだか頭が良さそうな印象を与えるのも確かです。

どうでもいいことついでにもうひとつ。会議で「陳腐化」という言葉が出たとたん、「チープな陳腐化、ふへへ」「陳腐化はちんぷんかんぷん、ふへへ」と謎のオヤジギャグを突然発し悦に入る上司もいます。賢明なビジネスパーソンのみなさんは華麗にスルーしましょう。

「陳腐化」の基本的な使い方

基本的な使い方(基本パターン)も見てみましょう。

基本的には、以下のような表現で用いられます。

「陳腐化」の基本パターン
  • 陳腐化する
  • 商品(製品 / サービス / 情報)の陳腐化
  • 計画的陳腐化

「情報の『陳腐化』」とは、”情報が古臭くなってしまうこと”です。

ビジネスパーソンとして知っておきたい「計画的陳腐化」という言葉

また、ビジネスパーソンとしては「計画的陳腐化」という言葉も知っておきたいところ。

簡単に言えば、消費者の買い換えサイクルをはやめるために、”企業が商品や製品の「陳腐化」スピードをわざとはやめること”です。そう、”わざと”という部分がポイントです。

「計画的陳腐化」の意味
  • ”企業が商品や製品の「陳腐化」スピードをわざとはやめること”

例えば……。

「計画的陳腐化」の例
  • ファッション業界におけるトレンドや流行色
  • 自動車業界におけるマイナーモデルチェンジ
  • 電池部分が交換できないよう設計された商品

このような例が挙げられます。

「陳腐化」を用いた具体的な文例

具体的な文例も見てみましょう。

「陳腐化」を用いた具体的な文例
  • 流行が廃(すた)れるとは、すなわち「陳腐化」してしまうことだ。
  • 死語とは、一時は流行語となったものの次第に表現が「陳腐化」し使われなくなり、使用すると古臭いイメージを与える言葉のことだ。
  • 定番商品とは、爆発的に売れても「陳腐化」せず、消費者の間で定着した商品のことだ。
  • 自動車メーカーが短期間でマイナーモデルチェンジを行うのは、「陳腐化」を狙ってのことだとも言われている。
  • ファッション業界は、特に商品の「陳腐化」のサイクルがはやい業界だとされている。
  • 各種情報誌は、紙媒体の特性として仕方のないことであるが、時間の経過とともに情報の「陳腐化」が生じる。
  • 飲食店の口コミサイトでは、情報の「陳腐化」を防ぐために全国各地の新規開店状況や閉店状況を人海戦術で調べ、更新作業を行っているそうだ。

このように用いられます。

(商品や製品、サービスなどが)”古くなり新鮮さが無くなること””ありふれたものになること””優位性を失ったり競争力を失うこと”といったイメージが湧いたでしょうか。

「陳腐化」の同義語・類義語

同義語・類義語にはどのような表現があるでしょうか?

似た表現には、以下のようなものがあります。

「陳腐化」の同義語・類義語
  • 「目新しさがなくなること」
  • 「古臭くなること」
  • 「新鮮さがなくなること」
  • 「ありふれたものになること」
  • 「時代遅れとなること」
  • 「廃れること」
  • 「老朽化」

まとめ

ここまでの内容をまとめます。

まとめ
  • 「陳腐」には、”古くなり新鮮さが無くなること”や、”ありふれていること”という意味がある
  • 「陳腐化」とは、(商品や製品、サービスなどが)”古くなり新鮮さが無くなること”、”ありふれたものになること”、そして結果として”優位性を失ったり競争力を失うこと”
  • 「情報の『陳腐化』」とは、”情報が古臭くなってしまうこと”
  • 「計画的陳腐化」とは、”企業が商品や製品の「陳腐化」スピードをわざとはやめること”

いずれにせよ、「陳腐化」はビジネスパーソンとして知っておいて損はない言葉です。

以上、「陳腐化」の意味と使い方についての説明でした。ビジネスパーソンのみなさんの参考になれば幸いです。

※本記事は2017年11月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。