「二八(ニッパチ)」の意味と使い方とは…社会人の超基本語


「今期は例年に比べて『二八』の売り上げが落ちなかったから助かったよ」……。

このようにビジネスシーンでよく用いられる言葉に「二八(読み方:”にっぱち”)」というものがあります。

ここでは、この言葉にいったいどのような意味や使い方があるのかを考えてみます。

読み方と意味

まず先に言葉の読み方と意味の確認から。

「二八」は”にっぱち”と読みます。

「二」は【二】月、「八」は【八】月のこと。つまり「二八」は”二月と八月”を意味する言葉なのですが、さらにいえば”二月と八月の閑散期(かんさんき)”や、”二月と八月に売り上げが落ちること”を意味します。”閑散期”や”売り上げが落ちること”の部分がポイントです。

ちなみに閑散期とは”(仕事が)暇な時期”のことですね。

「近年、テーマパークでも、『繁忙期』の料金を高めに設定し『閑散期』に料金を安くすることで利益を最大化させようという動きがある」「うちの会社は年中『繁忙期』だから。『閑散期』なんてないから」......。 このように様々なシチュエーショ...

この言葉は特に小売業界や飲食業界で耳にすることが多い言葉です。

「二八」(読み方:”にっぱち”)の意味
  • 二月と八月の閑散期
  • 二月と八月に売り上げが落ちること

なぜ二月と八月に小売業界や飲食業界は暇だったり売り上げが落ちるのか

でも、いったいなぜ二月や八月の小売業界や飲食業界は、暇だったり売り上げが落ちるのでしょうか?

その主な理由は二つあります。

まず消費者の消費マインドが鈍る点。

二月は、年末年始の出費の反動による消費マインドの低下が起きやすいということは容易に想像がつきますね。八月はお盆や夏休みの影響によるもので、通常の出費は抑えがちになるとされています。お盆期間中のオフィス街にあるガラガラの飲食店を想像するとイメージしやすいのではないでしょうか。

それから稼働日数の問題

二月はうるう年を除けば28日しかありません。一方、八月はお盆期間中に休みをとれば、それだけ稼働日数は減ります。

このような理由により二月と八月、すなわち「二八」は小売業界や飲食業界は、経験則上、暇だったり売り上げが落ちるものだとされているのです。

「二八」に小売業界や飲食業界が暇だったり売り上げが落ちる理由
  • 二月
     ―年末年始の出費の反動による消費マインドの低下
     ―1か月28日しかない
  • 八月
     ―お盆や夏休みの影響による通常の出費の抑制
     ―お盆期間中に休みをとれば稼働日数が減る

「二八」は全ての業界に当てはまるものではない

上で”「二八」は特に小売業界や飲食業界で耳にすることが多い言葉だ”と説明した通り、全ての業界に当てはまるものではありません。

むしろ「二八」に繁忙期を迎える業界もあります。その代表例が塾・予備校業界。二月(正確には十二月から三月ぐらいまで)や八月は冬期・直前講習や夏期講習でかき入れ時となります。

また小売業界や飲食業界であっても、観光地にあれば二月や八月に忙しくなることもあるでしょう。

とはいえ、「二八」は、小売業界や飲食業界を中心に昔から使われている言葉であるため、社会人にとっては超基本語。その意味を知っておいて決して損はない言葉ですし、特に若手のビジネスパーソンは「自分自身が勤める業界はいつが繁忙期でいつが閑散期なのか、そしてその理由は何なのか」を再確認してみるとよいかもしれません。

具体的な文例

具体的な文例についても見てみましょう。

「二八」を用いた具体的な文例
  • 「やっぱり今年も『二八』が弱い」
  • 「今期は例年に比べて『二八』の売り上げが落ちなかったから助かったよ」
  • 『二八』が悪くても3月・9月で挽回しているから、まぁよしとしよう」

このように用いられます。言葉が持つ意味やイメージをつかめたでしょうか。

同義語・類義語

同義語・類義語にはどのようなものがあるでしょうか。

似た言葉には「閑散期」や「暇な時期」、「売り上げが落ちる時期」などといった言葉があります。

「二八」の同義語・類義語
  • 「閑散期」
  • 「暇な時期」
  • 「売り上げが落ちる時期」

いずれにせよ、「二八」はビジネスシーンでもよく用いられる言葉です。この言葉を聞いたら「あぁ、二月と八月の暇な時期のことだな、売り上げが落ちる時期のことだな」と考えてあげましょう。

以上、「二八」の意味と使い方についての説明でした。ビジネスパーソンのみなさんの参考になれば幸いです。

※本記事は2018年10月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。