ひらがなで書いたほうが無難!?「畏まりました」「畏まる」の読み方とは?

意外と読めない人が多い「畏まりました」と「畏まる」

ビジネスメールや手紙文でまれに見かける「畏まりました」という表現。『あれ、読み方がわからないぞ……』と読み方に悩むビジネスパーソンも多いかもしれません。

それもそのはず、「畏まる」は漢字検定準1級の読み方の問題で出題されるのだとか。

というわけで「畏まりました」、そして「畏まる」はいったい何と読むのでしょうか?


ひらがなで書いたほうが無難!?「畏まりました」「畏まる」の読み方とは?

あれれ、読めないぞ


「畏まりました」と「畏まる」の読み方とは?

ビジネスメールや手紙文でまれに見かける「畏まりました」という表現。【畏】の漢字は見たことがあるものの、「畏まりました」や「畏まる」と送りがなをつけて表現されると読めなくなるビジネスパーソンもいるのではないでしょうか?

安心してください。これらの表現が読めないビジネスパーソンは実は結構多いのです。

「畏まりました」と「畏まる」の読み方は、それぞれ”かしこ(まりました)””かしこ(まる)”。読み方がわかると『なーんだ』と思いますね。

「畏まりました」「畏まる」の読み方
  • 「畏まりました」 = ”かしこ(まりました)”
  • 「畏まる」 = ”かしこ(まる)”

「かしこまる」と「かしこまりました」の意味とは?

ちなみに「かしこまる」の意味は、”目上の人の前などで、おそれ敬う気持ちになることや恐縮すること”。「かしこまりました」は”了承”の意味があり、ビジネスメールや手紙文、口語で用いられる丁寧な表現です。

「かしこまる」と「かしこまりました」の意味
  • ”目上の人の前などで、おそれ敬う気持ちになることや恐縮すること”
    ※「かしこまりました」はビジネスメールや手紙文、口語で用いられ、”了承”の意味となる。

ちなみに【畏】の字を用いた熟語には「畏敬」(読み方:”いけい”、意味:”おそれうやまうこと”)や、「畏縮」(読み方:”いしゅく”、意味:”おそれかしこまって小さくなること”)、「畏怖」(読み方:”いふ”、意味:”おそれおののくこと”)などがあります。

これらの熟語は高校受験や大学受験で学習した記憶があるビジネスパーソンも多いことでしょう。

【畏】の字を用いた熟語の例
  • 「畏敬」(読み方:”いけい”、意味:”おそれうやまうこと”)
  • 「畏縮」(読み方:”いしゅく”、意味:”おそれかしこまって小さくなること”)
  • 「畏怖」(読み方:”いふ”、意味:”おそれおののくこと”)

「畏まりました」「畏まる」と漢字で書くケースが増えている?

一般的にビジネスメールや手紙文では、「かしこまりました」「かしこまる」とひらがなで表記されるケースが多いようです。その一方で「畏まりました」「畏まる」と漢字で表記されているケースも少なからず存在します。

もちろん漢字で表記してもひらがなで表記しても、どちらも基本的には正しい表記であることには変わりはありません。ただ、最近ではパソコンや携帯電話の変換機能が充実しているため、「畏まりました」や「畏まる」と漢字で表記するケースも少しずつ増えてきているようです(余談ですが「はかどる」をわざわざ「捗る」と表記する人が増えているのも、この影響だと思われます)。

ところがその影響で、冒頭にも紹介したようにビジネスメールや手紙文で「畏まりました」「畏まる」と漢字で表記されているため、『あれ、読み方がわからないぞ……』としばし悩むビジネスパーソンが増えてきているのも事実なのです。

「畏まる」の読み方は漢字検定準1級レベル

ちなみに「畏まる」の読み方は漢字検定準1級レベル。漢字検定準1級レベルは大学・一般程度とされているので、無論、読めないよりは読めたほうがよい言葉であるのは確かなようです。

ただし、ビジネスメールや手紙文の書き手となった場合には、読み手が読めない、もしくは読みにくい表記をするのはできれば避けたいところ。

「畏まりました」の表記を避けて、「かしこまりました」としたほうがふさわしいケースも少なくないように思われます。

と、ここで漢字検定準1級の読み方問題の出題例を見てみましょう。

漢字検定準1級レベルの読み方問題の出題例
  • 「煽る」 - ”あお(る)”
  • 「阿る」 - ”おもね(る)”
  • 「宛ら」 - ”さなが(ら)”
  • 「捌く」 - ”さば(く)”
  • 「凌ぐ」 - ”しの(ぐ)”

もしみなさんが、これらの漢字が難しいと感じるのであれば、「畏まる」と漢字で表記するよりも「かしこまる」とひらがなで表記した方がよいということになります。

「畏まりました」と「かしこまりました」の関係でも同様です。「畏まりました」と漢字で表記するよりも「かしこまりました」とひらがなで表記した方が、読み手に対して”優しい”メールや手紙になるのではないでしょうか。

「畏まりました」や「畏まる」は漢字よりひらがなで書いたほうがいい!?

もちろん相手の知識レベルに応じて「畏まりました」「畏まる」と、漢字で表記したほうがふさわしいシチュエーションも中にはあるかもしれません。

しかし一般的なビジネスメールや手紙文を書く際には、読み手が悩むことがないよう「かしこまりました」や「かしこまる」と、漢字に変換せずにひらがなで表記したほうがふさわしい、すなわち読み手に対して”優しい”メールや手紙になるケースもあるのです。

いずれにせよ、社会人としてビジネスメールや手紙文を書く際には、読み手が悩むことがないよう心配りをしていきたいものですね。

以上、「畏まりました」「畏まる」の読み方についての説明でした。ビジネスパーソンのみなさんの参考になれば幸いです。

※本記事は2016年1月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。