企業再生・事業計画・経済政策…様々な状況で使われる「出口戦略(exit strategy)」とはどういう意味?

企業再生・事業計画・経済政策……。様々なシチュエーションで使われる言葉「出口戦略(exit strategy)」とは、いったいどのような意味があるのでしょうか?


企業再生・事業計画・経済政策…様々な状況で使われる「出口戦略(exit strategy)」とはどういう意味?

どういう意味?


① 元々はベトナム戦争時にアメリカ国防総省で使用された言葉

「出口戦略(exit strategy)」という言葉の起源は、泥沼化したベトナム戦争時にアメリカの国防総省で使用された軍事用語であるとされています。

「出口戦略(exit strategy)」は、敗勢あるいは損害が甚大な状況下で、いかに人命や物資の損失を最小限に抑えて軍を撤退させるか、といった検討や実施を指す言葉として用いられました。

「出口戦略(exit strategy)」という言葉に”暗闇から光を目指す”イメージがつきまとうのは、このような元の使われ方が影響しているからかもしれません。

② 経営用語に転用された「出口戦略(exit strategy)」

軍事用語であった「出口戦略(exit strategy)」は後に経営用語に転用され、市場もしくは企業の経営・所有からの撤退時に経済的損失を最小限にする戦略を指すようになりました。

現在では主に企業再生において「出口戦略(exit strategy)」という言葉が使われます。

例えばファンドが経営不振に陥った企業の株式を取得したり投資を行った場合、どのように投資資金を回収するか、利益(capital gain)を確保するかといった手法に対して「出口戦略(exit strategy)」という言葉が用いられます。

③ スタートアップ企業に関しても用いられる「出口戦略(exit strategy)」

現在、「出口戦略(exit strategy)」はスタートアップ企業に関する用語としても用いられます。

起業家やエンジェル投資家・ベンチャーキャピタルなどの出資者が、投下した資本を最大限に回収し利益(capital gain)を上げる、つまりイグジット(exit)するための戦略(strategy)として、「出口戦略(exit strategy)」という言葉が用いられます。

ちなみにスタートアップ企業の「出口戦略(exit strategy)」は、主に市場での株式公開(IPO)と株式譲渡による事業売却(Buy-Out)の二つの方法が代表的です。

起業家が事業計画書などで最終的な「出口戦略(exit strategy)」を示すことで、エンジェル投資家・ベンチャーキャピタルは出資をするか否かの判断材料にします。

スタートアップ企業関連の記事では、イグジット(Exit)と「出口戦略(exit strategy)」が同義で用いられることも少なくありません。

④ 国のマクロ経済政策でも「出口戦略(exit strategy)」が用いられる

また「出口戦略(exit strategy)」は国のマクロ経済政策の用語としても用いられます。

景気後退時に政府や中央銀行がとった景気刺激策や金融政策を終了・撤退する際に、持続的な経済成長といった方向性を崩さず政策転換を目指す際に「出口戦略(exit strategy)」という言葉がよく用いられます。