相手をねぎらうビジネス敬語「ご足労」の意味と使い方

「本日は、お暑い中をご足労いただきまして申し訳ございません」……。

と、ビジネスシーンで相手に(こちらへ)来てもらった際に大活躍するのが「ご足労」の表現。ここではビジネス敬語「ご足労」の意味と使い方を説明します。


相手をねぎらうビジネス敬語「ご足労」の意味と使い方

「ご足労」の読み方と意味

まずは「足労」という言葉の読み方と意味の確認から。

「足労」の読み方は”そくろう”で、意味は『広辞苑』によると”足をつかれさせる意で、人に足をはこばせること”。

「労」の字には”力を出しつくし疲れる”という字義があります。

足労(読み方:そくろう)の意味
  • “足をつかれさせる意で、人に足をはこばせること”
    (引用:『広辞苑』第五版)

ちなみに「労」の字の読み方には、”ねぎらう(「労う」)”もあります。

相手をねぎらう「ご足労」

ビジネスシーンにおける「ご足労」の表現は、例えば取引先に来社してもらう場合など、相手に(こちらへ)来てもらった際に用いられます。

来社した相手を出迎える際には、「お待ちしておりました」の表現がよく使われますが、「ご足労いただきましてありがとうございます」のように「ご足労」の表現を使用することで、より相手をねぎらう気持ちを伝えることができるでしょう。

○ 本日は、お待ちしておりました。

◎ 本日は、ご足労いただきましてありがとうございます。

特に遠方から来社した相手には、積極的に「ご足労」を用いてねぎらいたいところです。

「ご足労」の具体的な使い方

「ご足労」の具体的な使い方も見てみましょう。

まずは「ご足労」の表現の基本パターンを紹介します。

「ご足労」の表現の基本パターン
  • ご足労(を)願います
  • ご足労(を)願いたい
  • ご足労(を)いただく
  • ご足労(を)おかけします

これらを文脈に応じて使い分けます。

① こちらに来てもらうよう相手に依頼する場合

こちらに来てもらうよう相手に依頼する場合には、「ご足労を願いたいのですが」の表現を用いるのが一般的です。

(こちらに来てもらうよう相手に依頼する場合)
・ご足労を願いたいのですが。

② こちらに来てもらった際に相手をねぎらう場合

そして、こちらに来てもらった相手をねぎらう場合には、「ご足労いただきまして~」の表現を用います。

(こちらに来てもらった相手をねぎらう場合)
・お暑い中をご足労いただきましてありがとうございます。

「お暑い中を」の部分は、冬なら「お寒い中を」、大雨なら「大雨の中」、雪なら「足元のお悪い中」、遠方からなら「遠いところ(遠路はるばる)」などと変えるとよいでしょう。

(何度もこちらに来てもらった相手をねぎらう場合)
・度々、ご足労いただきまして申し訳ございません。

「ご足労いただきまして~」の後ろの部分は、「ありがとうございます」「申し訳ございません」「恐縮でございます」といったバリエーションがあります。

「ご足労」の言い換え表現(同義語・類義語)

最後に「ご足労」の言い換え表現(同義語・類義語)を紹介します。

「ご足労」の言い換え表現(同義語・類義語)
  • おいで(ください / いただく / 願いたい)
  • お越し(ください / いただく / 願いたい)
  • ご来社(ください / いただく / 願いたい)

以上、ビジネス敬語「ご足労」の意味と使い方を説明しました。参考になれば幸いです。

※本記事は2016年4月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。