職務経歴書でアイデア発案をアピールするとき「アジェンダを決めた」と書こう

職務経歴書でアイデア発案をアピールするとき「アジェンダを決めた」と書こう

転職で「あの発言が方向性を決めた」というアイデアの発想力をアピールしたいとき、どう書けばよいでしょうか?

大した発案ではないからと職務経歴書に書かない人がいますがもったいないです。「アジェンダを決めた」と書いてみましょう。

職業経歴書を書くときに「結果的にあのときの私の発言が方向性を決めた」という発案を実績としてアピールしたいときがあります。

こうした出来事を「大したアイディアではないから」と考えて職務経歴書に書かない人がいますが、もったいないです。

なぜなら、小さなアイディアが事業を成功に導いた例はたくさんあるからです。

ユニクロのヒートテック

ユニクロのヒートテックは、薄くて暖かいインナーウェアとして有名ですが、実は現場の小さなアイディアから生まれた商品です。

2001年に発売されたヒートテックは、当時のユニクロの社員が、冬に着るインナーウェアが厚くて重くて不便だと感じたことから始まりました。 社員は、自分で薄くて暖かいインナーウェアを探してみたものの、市場には存在しませんでした。

そこで、社員は自社で開発することを提案しました。

ユニクロは、繊維メーカーの東レと共同で、特殊な繊維を使った薄くて暖かいインナーウェアを開発しました。 その結果、ヒートテックは大ヒット商品となり、現在では様々なバリエーションや機能性を持った商品ラインナップに拡大しています。

マクドナルドのビッグマック

マクドナルドのビッグマックは、世界中で人気のハンバーガーですが、実は現場の小さなアイディアから生まれた商品です。

1967年に発売されたビッグマックは、当時のマクドナルドのフランチャイズオーナーであるジム・デリガティが、自分の店舗で提供するために考案したものです。 デリガティは、他のファストフード店と差別化するために、より大きくてボリュームのあるハンバーガーを作りたいと思いました。 そこで、パティ2枚とバンズ3枚を使って、特製ソースやレタスなどを挟んだハンバーガーを作りました。

その結果、ビッグマックは大人気となり、マクドナルド本社も正式にメニューに加えました。

方向性を決めた発案は「アジェンダを決めた」と職務経歴書に書く

職業経歴書とは、自分のこれまでの仕事やプロジェクトにおける成果や貢献を具体的に示す文書です。 転職の際に、自分の能力や適性をアピールするために使われます。

職業経歴書を書くときには「自分の役割や責任」だけでなく「どんな問題を解決したか」「どんな価値を創出したか」「どんな影響を与えたか」など、結果や効果を明確に伝えることが重要です。

しかし、実際には、仕事やプロジェクトはチームで行うことが多く、自分の発案や提案がそのまま採用されるということは少ないかもしれません。

たとえば、ある会議で自分の提案したアイデアが後にプロジェクトの方向性を決めることになったとしても、その場では他のメンバーから反対や質問が出たり、修正や追加が必要だったりするかもしれません。

そうした場合、職業経歴書に「私はあの会議でアイデアを提案した」と書くだけでは、自分の発案がどれだけ重要だったかが伝わりにくいですよね。

そこで、オススメしたい表現が「アジェンダは私が決めた」というものです。

これは、「私はあの会議でアイデアを提案しただけでなく、そのアイデアがプロジェクトの方向性を決めることになった」ということを強調する表現です。

この表現を使うことで、自分の発案がチームや組織に与えた影響力やリーダーシップをアピールできます。

例えば、「私は新規事業開発チームの一員として、市場調査や競合分析を行いました。その中で、私は既存のサービスにはないニーズを見つけ出し、それを満たす新しいサービスコンセプトを考えました。そのコンセプトをチーム内で共有したところ、多くの賛同を得ることができました。その後の会議では、私の提案したコンセプトがプロジェクトの方向性として採用されました。つまり、アジェンダは私が決めたのです」というようにアピールできます。

「アジェンダ」の英語と日本語の違い

職務経歴書に「アジェンダ」を書く時に、この言葉が英語と日本語では少しニュアンスが違うことを頭にいれておきましょう。

英語の「agenda」は「議題」「予定表」の意味で使われますが、日本語では「狙い」の意味で使われることが多いです。

例えば、「私のアジェンダはこれです」と言ったら「私の狙いはこれです」と言ったのと同じ意味になります。

つまり、agendaは、自分や他人が「何を達成したいか」を表す言葉なのです。

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