「顔はいいよね」はNG!相手をほめる時に注意したい助詞「は」と「が」の使い分け

もしあなたが「顔はいいよね」と言われたら、どのように感じるでしょうか。うれしいですか?それともムッとしますか?

実は助詞「は」と「が」の使い分け、特にビジネスシーンで注意したいことなのです。


「顔はいいよね」はNG!相手をほめる時に注意したい助詞「は」と「が」の使い分け

「顔はいい……ねぇ……」


「は」を多く用いる人「が」を多く用いる人

「は」も「が」も、主語の後につく助詞と呼ばれるものです。

普通に考えれば、「は」を用いようが「が」を用いようが、意味にはたいした違いも出てこないので、あまり意識して使い分けている人はいないでしょう。

ちなみに他の人の話し方を意識して聞いていると、「は」を多く用いる人や「が」を多く用いる人それぞれがいて、なかなか興味深いところでもあります。

「は」を多く用いる人は相手を不快にさせている可能性がある?

例えば次のような文。

・「山田さん『は』そう言った」

・「山田さん『が』そう言った」

・「この本『は』面白い」

・「この本『が』面白い」

どちらの場合も(もしかしたら文法的に細かな意味の違いはあるでしょうが)ほとんど意味するところは同じです。問題になるような点は見当たりません。

しかし、「は」を多く用いる人は相手を不快にさせている可能性があるのです。

「君は顔『は』いいよね」とほめると不愉快になる人

「は」を多く用いる人は無意識のうちに相手を不快にさせている可能性がある、とはどういうことでしょうか。

助詞「は」と「が」の使い分けが問題となるのは、例えば次のように他人の顔をほめるケースです。

・「君は顔『は』いいよね」

・「君は顔『が』いいよね」

人の容姿についてコメントするのはビジネスパーソンとしてはご法度ですから、友達とのカジュアルな会話だと思ってください。

どちらも他意なく率直な感想として、相手の顔をほめているとしましょう。

「君は顔『が』いいよね」と言えばたいていは問題ないのですが、「君は顔『は』いいよね」と言うと、不愉快になる人が少なからずいます。

「顔はよくても他の部分はダメなんですか?」と怒るのです。

助詞の「は」には”対象を限定する”用法がある

実は、助詞の「は」には”対象を限定する”用法があります。

先の例でいうと、自分が他意なく率直な感想として「君は顔『は』いいよね」と言ったとしても、ほめられた人の中には「君は顔『(だけ)は』いいよね」とか、「君は顔『は』いい(けど仕事はできない)よね」とネガティブに受け取ってしまう人もいるのです。

そのため、助詞の「は」を用いたせいで、相手をほめたつもりが結果的に失礼になっていた……という残念な事態が起きてしまうのです。

ビジネスシーンでの例

例えばビジネスシーンにおける次のようなコメント。

・「雰囲気『は』いいですね」

・「システム『は』いいですね」

・「内容『は』いいですね」

このようなコメントも、自分では相手を一生懸命ほめたつもりであっても、相手に「でも他の部分はダメですね」と間違って受け取られたり、その結果「なんか上から目線だな」「この批評家野郎が!」と思われてしまう可能性が出てくるのです。

特に若手のビジネスパーソンで、助詞に「は」を多く用いる人は注意が必要です。

相手をほめるケースでは、なるべく助詞の「は」を用いず「が」を用いるようにしてみましょう。

・「雰囲気『が』いいですね」

・「システム『が』いいですね」

・「内容『が』いいですね」

いずれにせよ、一度、自分自身が使っている助詞の傾向を確かめてみると面白いですよ。

以上、参考になれば幸いです。

※本記事は2016年5月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。