情報感度が高く自ら情報発信をする層…「アーリーアダプター」の意味とは?

マーケティング用語としてよく出てくる「アーリーアダプター」という言葉。この「アーリーアダプター」という言葉には、いったいどのような意味があるのでしょうか?

情報感度が高く自ら情報発信をする層…「アーリーアダプター」の意味とは?

僕もアーリーアダプター(自称)!


『イノベーター理論』と「アーリーアダプター」

「アーリーアダプター」という言葉は、アメリカの社会学者であるエヴェリット・ロジャース(Everett M. Rogers)が1962 年に提唱した『イノベーター理論』における顧客層の概念のひとつです。

『イノベーター理論』では、「市場には大きく分けて5つの顧客層がいる」と定義しました。

『イノベーター理論』では、商品やサービスが”新しいモノが好きな層”である「イノベーター」(全体の2.5%)、”差別化志向がありリスクを取る層”である「アーリーアダプター」(全体の13.5%)に受け入れられると「キャズム」と呼ばれる”深いミゾ”を越え、市場に広く普及すると考えられています。

『イノベーター理論』による「5つの顧客層」分類
  • イノベーター(新しいモノが好きな層)
  • アーリーアダプター(差別化志向がありリスクを取る層)
  • ———-キャズム(深いミゾ・16%の壁)———-

  • アーリーマジョリティ(差別化志向があるがリスクは避ける層)
  • レイトマジョリティ(定番志向を持つ層)
  • ラガード(超保守層)

「アーリーアダプター」の意味とは?

ちなみに「アーリーアダプター( Early Adopters )」を直訳すると”初期採用者”。

「アーリーアダプター」は、「イノベーター」とともに新しいものを受け入れるのに抵抗が少ない層であり、”情報感度が高く、さらには自ら情報発信をする層”であるとも考えられています。

そのため、「アーリーアダプター」への商品やサービスの普及(あるいはメディア露出・広報活動)は、とても重要な意味があるのです。

「アーリーアダプター( Early Adopters )」の意味
  • “差別化志向がありリスクを取る層”
  • “情報感度が高く、さらには自ら情報発信をする層”
  • “初期採用者”

事例:Twitter と「アーリーアダプター」

実際の事例で考えてみましょう。

例えば、140文字以内の短文の投稿を共有するウェブサービスである Twitter (ツイッター)。2006年7月にオブビアウス社(現 Twitter 社)が提供を開始したサービスです。

日本では、IT関連の業界に所属している人(「イノベーター」)を中心に、ごく一部で普及していましたが、Twitter が爆発的に普及するきっかけとなったのは、2009年前後に Twitter を利用し始めた著名人・芸能人(「アーリーアダプター」)の影響が大きいとされています。

具体的には、経済評論家の勝間和代さんやシンガーソングライターの広瀬香美さんといったオピニオンリーダーの Twitter 参加ならびに情報発信、そして、それらを報じるメディアの存在が Twitter に「キャズム」を越えさせたと考えることができます。

「アーリーアダプター」はなぜ重要なのか?

新しい商品やサービスの普及において、「アーリーアダプター」の心を捉えることは、とても重要なことだとされています。

いったいなぜでしょうか?

「アーリーアダプター」は、”情報感度が高く、さらには自ら情報発信をする層”です。

「アーリーアダプター」に向けて商品やサービスのメディア露出・広報活動を継続的に続けることで、情報感度が高い層である「アーリーアダプター」が商品やサービスを利用し、さらに(商品やサービスがよいものであれば)「アーリーアダプター」自身が「アーリーマジョリティ」や「レイトマジョリティ」などに対し商品やサービスを情報発信(つまりは宣伝)してくれるのです。

「アーリーアダプター」は、”てこ”の役割をするといっても過言ではないでしょう。

したがって、新しい商品やサービスの普及において、「アーリーアダプター」に訴求するための商品やサービスのメディア露出・広報活動は重要になってくるのです。

以上、「アーリーアダプター」の意味についての説明でした。参考になれば幸いです。

「アーリーアダプター」について深く知る参考リンク

※本記事は2016年6月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。