求人誌でよく見る「スタッフ」「キャスト」「クルー」の意味の違いとは?

「『事務スタッフ』募集」「『キャスト』急募」「あなたも『クルー』になりませんか?」……。

アルバイト情報誌や転職情報誌といった求人誌でよく見る「スタッフ」「キャスト」「クルー」という言葉。

これらの言葉には、意味の違いがあるのでしょうか?


求人誌でよく見る「スタッフ」「キャスト」「クルー」の意味の違いとは?

「クルー」になろうかな


「スタッフ」の意味とは?

まずは、それぞれの言葉の本来の意味の確認から。

「スタッフ」を英語で表現すると staff 。日本語にすると”業務を担当する人物”といった意味になります。

「スタッフ」の本来の意味
  • “業務を担当する人物”

アルバイト情報誌や転職情報誌では「従業員」の代わりに用いられることが多いカタカナ語で、「事務スタッフ」や「ホールスタッフ」「営業スタッフ」「編集スタッフ」などのように職種の後に続けて使われます。

「キャスト」の意味とは?

「キャスト」は英語で cast 。本来は演劇などで用いられる言葉で、日本語では”(演劇などの)配役”という意味を持ちます。

「キャスト」の本来の意味
  • “(演劇などの)配役”

テーマパークやアミューズメント施設、(ナイトワークの)飲食店の従業員などに対して、「キャスト」という言葉が用いられることが多いようです。

ちなみに、日本で従業員に対し「キャスト」という言葉を使うことが浸透したのは、ディズニーランドの影響なのだとか(ディズニーランドはお客を「ゲスト」と呼びはじめたことでも知られますね)。

「クルー」の意味とは?

「クルー」は英語の crew に由来する言葉。本来は”(船などの)乗組員”などの意味を持ちます。

「クルー」の本来の意味
  • “(船などの)乗組員”

「クルー」は、「スタッフ」同様にアルバイト情報誌や転職情報誌では「従業員」の代わりに用いられることが多く、販売業や接客業をはじめ、様々な業界・業種の求人募集で使われるカタカナ語です。

大企業ではマクドナルドがアルバイト・パートのことを「クルー」と呼びます。

求人誌で「スタッフ」「キャスト」「クルー」の言葉が使われる理由

「スタッフ」「キャスト」「クルー」の言葉は、主にアルバイト情報誌や転職情報誌といった求人誌でよく見かける言葉です。カタカナ語を使う目的は、主に職業や職種のイメージを向上させること。

募集をする側にとっては、「『作業員』募集」「『従業員』急募」「あなたも『販売員』になりませんか?」などのように日本語を用いて募集をかけるよりも、「『スタッフ』募集」「『キャスト』急募」「あなたも『クルー』になりませんか?」といったカタカナ語で表記し募集をした方が、なんとなく見栄えがいいものになります。

そして、求人に応募をする側もカタカナ語に弱いのも事実。

こういったカタカナ語を用いることは、職業や職種のイメージを向上させ、結果的に求人の応募数を増やすことにつながるのです。

「スタッフ」「キャスト」「クルー」は自由度が高い言葉

アルバイト情報誌や転職情報誌といった求人誌で用いられている「スタッフ」「キャスト」「クルー」の言葉には明確な意味の違いはなく、それぞれの言葉がかなりの自由度を持って使われている印象を受けます。

ほとんどのケースにおいて、求人誌に募集をする側の主観に基づいて使い分けられていると言ってもよいでしょう。

以上、「スタッフ」「キャスト」「クルー」の意味についての説明でした。参考になれば幸いです。

※本記事は2016年6月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。