「可能性」と理解すれば簡単!「蓋然性」の読み方と意味とは?

「A社が中長期的に市場でシェアを獲得していく『蓋然性』は高いと予想されている」「市場関係者は、デフレ脱却に向けた追加緩和が実施される『蓋然性』は高いと見ている」……。

このようにニュース記事やビジネスシーンでよく見聞きする「蓋然性」という言葉。

なんだか難しい言葉ですが、「蓋然性」という言葉は「可能性」(あるいは「見込み」、「確率」)と考えれば簡単に理解することができます。


「可能性」と理解すれば簡単!「蓋然性」の読み方と意味とは?

「蓋然性」?よくわからないのでもっと簡単な言葉で言ってください!


「蓋然性」の読み方と意味とは?

まずは「蓋然性」という言葉の読み方と意味の確認からしましょう。

「蓋然性」の読み方は”がいぜんせい”。

国語辞書として定評のある『広辞苑』と『明鏡国語辞典』では、次のように定義しています。

「蓋然性」(読み方:”がいぜんせい”)の意味
  • “ある事が実際に起こるか否かの確実さの度合い、確率”
    (引用:『広辞苑』第五版)
  • “ある事柄が起こる確実性の度合い、確からしさ”
    (引用:『明鏡国語辞典』初版)

少し難しい説明であるという印象を受けますが、ごく簡単に言えば「蓋然性」とは「可能性」(あるいは「見込み」、「確率」)のこと。

ですから文章中に「蓋然性」という言葉が出てきた際には、「可能性」(あるいは「見込み」、「確率」)と考えれば簡単に理解することができます。

英単語 probability の訳語であった「蓋然性」

ちなみに、「蓋然性」という言葉は明治期に登場した言葉だとされています。

1881年(明治14年)に出版された、東京帝国大学教授・井上哲次郎らが編纂した日本最初の哲学辞典『哲学字彙』に、probability の訳語として「蓋然性」という言葉が掲載されたのだとか。

余談ですが、現在の受験英語において probability は possibility (=”可能性”)と同義であると教えている受験参考書もあります。

「蓋然性」の基本的な使い方

続いて「蓋然性」の基本的な使い方(基本パターン)を見てみましょう。

基本的には「蓋然性がある」「蓋然性が高い(低い)」といったように、「可能性」(あるいは「見込み」、「確率」)と同様の使われ方をされます。

「蓋然性」の基本パターン
  • 蓋然性がある
  • 蓋然性が高い(低い)

「蓋然性」を用いた具体的な文例

「蓋然性」を用いた具体的な文例についても見てみましょう。

「蓋然性」を用いた具体的な文例
  • A社が中長期的に市場でシェアを獲得していく「蓋然性」は高いと予想されている。
  • 市場関係者は、デフレ脱却に向けた追加緩和が実施される「蓋然性」は高いと見ている。
  • 不完全な自動運転技術を実装することで、逆に交通事故を誘発する「蓋然性」が出てくるのではないかといった懸念もある。
  • 自然災害が発生する「蓋然性」が高い場合には、避難勧告が出されるのが一般的だ。
  • 防犯カメラの存在は、犯罪発生の「蓋然性」を低くすることで知られている。
  • わが国に戦禍が及ぶ「蓋然性」がないとは言い切れない。

このように「蓋然性」という言葉は用いられます。

繰り返しますが、いずれの文例においても「可能性」(あるいは「見込み」、「確率」)と読み換えれば簡単に理解することができるのではないでしょうか。

「蓋然性」の同義語・類義語

「蓋然性」の同義語・類義語にはどのような言葉があるでしょうか?

「蓋然性」に似た言葉には上でもあげた「可能性」や「見込み」、「確率」、それから「公算」、「ポシビリティ(=possibility)」などといった言葉が挙げられます。

「蓋然性」の同義語・類義語
  • 「可能性」
  • 「見込み」
  • 「確率」
  • 「公算」
  • 「ポシビリティ(=possibility)」

いずれにせよ、「蓋然性」という言葉はビジネスシーンでもよく用いられる言葉なので、社会人の常識として一応は意味を知っておきたいもの。

しかし、むやみやたらに「蓋然性」という言葉を用いないほうが無難かもしれません。

ビジネスパーソンとしては、ケースに応じて「可能性」や「見込み」、「確率」など相手に理解しやすい言葉に言い換えるといったセンスを持ちたいところです。

以上、「蓋然性」の意味と使い方についての説明でした。参考になれば幸いです。

「蓋然性」について深く知る参考リンク

※本記事は2016年9月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。