仕事現場や研修で使う「ロープレ」とは? 外資企業にもロープレあるの?

仕事現場や研修で使う「ロープレ」とは? 外資企業にもロープレあるの?

ロープレとは、日本企業の営業職・接客業の研修でよく実施される方法です。

仕事における仮想の役割や場面を設定し、疑似的に営業や接客を体験するという手法です。これにより同様の状況への対処法を学びます。

例えば、あなたが営業職だとします。 ある日、上司から「明日は新商品のプレゼンテーションを行ってください」と言われました。 しかし、あなたは新商品についてあまり詳しくなく、どうやってプレゼンテーションをすればいいか分かりません。

そんなときに、「ロープレ」を活用できます。

「ロープレ」のやり方

「ロープレ」では、プレゼンテーションを行う前に、同僚や上司などと一緒に、実際の場面を想定して練習します。

あなたはプレゼンター役を担当し、相手はクライアント役を担当します。 プレゼンテーションの内容や流れ、クライアントの質問や反応などを事前に想定し、それに沿ってロールプレイングを行います。 その際に、相手からのフィードバックやアドバイスをもらい、自分の課題点や改善点を見つけます。

これを繰り返すことで、プレゼンテーションのスキルを向上させることができます。

効果的な「ロープレ」のやり方

ロープレは、営業職にとって非常に有効なトレーニング方法ですが、ただやればいいというものではありません。

効果的なロープレをするためには、以下のポイントに注意する必要があります。

欧米企業にも「ロープレ」はある?

では、欧米企業でもロープレは行われているのでしょうか。答えは、はい、行われています。

実は「ロープレ」は「ロールプレイング」の略語で、欧米企業が発祥の研修方法なのです。

欧米企業では、ロープレをする際に以下のようなポイントに気を付けています。

・ゴールやスケジュールを明確にする ・トークスクリプトや設定を詳細に作成する ・緊張感を持って取り組む ・3人1組で実施し、オブザーバーからフィードバックを受ける ・部分的にロープレを行う ・テーマやケースを多様にする

ただし、「ロープレ」という言葉は和製英語で、英語ネイティブの言葉にはありません。

英語では「ロープレ」のことを「role-playing」と呼びます。

日本語の「ロールプレイング」と英語の「role playing」の違い

英語のrole playingとは、「ある役割を演じること」を意味する言葉です。

例えば、外国語の習得や心理療法などで、実際の場面を想定して、自分や相手の立場になって話したり行動したりすることをrole playingと言います。role playingは、ビジネスシーンにおいても、セールスマンやコールセンターのスタッフなどの教育訓練に使われる技法です。

role playingを通じて、問題点や解決方法を考えたり、技能や対応力を向上させたりできます。

一方、日本語の「ロールプレイング」とは、英語のrole playingと比べて限定的な意味で、主に以下2つの意味で使われます。

1つ目は「ロールプレイングゲーム」や「ロールプレイングコミュニティ」などの略称としても使われます。

「ロールプレイングゲーム」とは、ゲーム内で自分が好きなキャラクターや役割を選んで、物語や冒険に参加できるゲームのジャンルです。

「ロールプレイングコミュニティ」とは、インターネット上や現実空間で、特定の世界観やテーマに沿って自分が好きなキャラクターや役割を演じてコミュニケーションを楽しむ集団のことです。

2つ目は、営業職や接客業などのトレーニング手法のことを指します。これは上記に説明したとおりです。

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