人質ならぬ言葉質!?「言質」の意味と使い方とは?

「『言質』を取る」「『言質』を取られる」って?

「大臣は『言質』を取られぬよう慎重に話した」「相手に『言質』を与えるような発言は控えるべきだ」……。

ニュース記事などでよく見る「言質」という言葉。この言葉には、いったいどのような意味があるのでしょうか?


人質ならぬ言葉質!?「言質」の意味と使い方とは?

え、今の発言、もしかして言質を取られちゃいました?


「言質」の読み方と意味とは?

まずは「言質」の読み方と意味の確認からしましょう。

「言質」は”げんち”と読みます。

“げんしつ”や”げんしち”と読んでいるケースもありますが、それらは慣用読みであり正しくは”げんち”です。

「言質」の意味は、”あとで証拠となる言葉や約束”ということ。

「言質」(読み方:”げんち”)の意味
  • “あとで証拠となる言葉や約束”

主に「『言質』を取る」や「『言質』を取られる」といった表現で使われます。

相手の誘導に乗って、ついうっかり……

「『言質』を取られる」とは、相手の誘導に乗ってしまうなどして、ついうっかり重要な発言をしたり、相手にとって有利な口約束をしてしまうこと(そしてあとで「先日は〇〇とおっしゃってましたよね」と相手からツッコまれてしまうこと)です。

例えば、ほろ酔い気分のときに子供に「パソコンを買ってあげる」とつい言ってしまったお父さん。忘れたふりをしたり、とぼけるものの、子供から「この前パソコンを買ってあげるって言ってたじゃん!!」と猛抗議を受ける様子をイメージするとわかりやすいかもしれません。

すなわち人質ならぬ言葉質が「言質」なのです(余談ですが”げんち”の読み方が覚えにくい時は”ひとじち”を思い出してください)。

政治家と「言質」

「言質」を取られぬよう、世の中で最も発言に注意を払っている職業は政治家かもしれません。

政治家の発言はメディアで取り上げられ影響も大きいため、政治記者やニュースキャスターは政治家から「言質」を取ろうと、あの手この手を駆使してきます。

政治家の話し方が回りくどいのも、「言質」を取られないようにするためなのです。

ビジネスシーンにおける「言質」

ビジネスシーンにおいても商談などの交渉の場で、ついうっかり重要な発言をしたり相手にとって有利な口約束をして(さらにはテープレコーダーで録音されて)しまうと、相手に「言質」を取られたことになります。

こうなると、後日、相手から発言や口約束を元に「先日は〇〇とおっしゃってましたよね」とツッコまれ、相手に有利に交渉が進んでしまいます。

ですからビジネスシーン、特に大切な交渉の場においては、相手に「言質」を取られぬよう発言には細心の注意を払わないといけないのです。

「言質」の使い方(文例)

「言質」の使い方(文例)についても見てみましょう。

基本パターンは、以下のようになります。

「言質」の基本パターン
  • 言質を取る
  • 言質を取りつける
  • 言質を取られる
  • 言質を与える
  • 言質を得る
  • 言質を引き出す
  • 言質を残さない

そして使い方(文例)。

「言質」の使い方(文例)
  • 首相は記者に「言質」を取られないよう慎重に話した。
  • 相手に「言質」を与えるような発言は控えるべきだ。
  • 経済的支援の意思があるという「言質」をA社から取りつけた。

このように使われます。

以上、「言質」の意味と使い方についての説明でした。参考になれば幸いです。

「言質」について深く知る参考リンク

※本記事は2016年7月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。