「務める」「努める」「勤める」…”つと(める)”の意味と使い方の違いとは?

”つと(める)”の使い分けは難しくない!

「組織のトップを”つと(める)”」「再発防止と信頼回復に”つと(める)”」」「テレビ局に”つと(める)”」……。

これらの文では、「務める」「努める」「勤める」、どの漢字を使えばよいのでしょうか?

知っているようで、意外とあやふやなことも多い”つと(める)”の区別ですが、社会人としては一般常識として知っておきたいところ。

ここでは、それぞれの言葉の意味と使い方の違いについて考えてみたいと思います。


「務める」「努める」「勤める」……「つと(める)」の意味と使い方の違いとは?

「務める」?「努める」?「勤める」?


「務める」の意味とは?

まずは「務める」の意味から。

「務める」の意味は、”役割や任務を引き受ける”ことになります。

「務める」(読み方:”つと(める)”)の意味
  • “役割や任務を引き受ける”

「務める」の使い方(文例)

「務める」を用いた、具体的な文例で確認しましょう。

「務める」を用いた文例
  • 組織のトップを「務める」。
  • オリンピックの日本選手団の主将を「務める」。
  • 人気女優が新作映画の主演を「務める」。
  • お笑いタレントが監督を「務めた」コメディ映画。

この他にも「パーソナリティーを『務める』」「司会を『務める』」「総合プロデュースを『務める』」「ナレーションを『務める』」「ボーカルを『務める』」などといった使われ方をします

いずれの場合も、”役割や任務を引き受け”ているわけです。

「努める」の意味とは?

続いて「努める」の意味はどうでしょう。

「努める」の意味は、”力を尽くす”ことや”努力する”ことになります。

「努める」(読み方:”つと(める)”)の意味
  • “力を尽くす”
  • “努力する”

「努める」の使い方(文例)

「努める」の具体的な文例も見てみましょう。

「努める」を用いた文例
  • サービス向上に「努める」。
  • 住民の不安の解消に「努める」。
  • 再発防止と信頼回復に「努める」。
  • 周知徹底に「努める」。

この他にも「治安の維持に『努める』」「合意形成に『努める』」「実態の把握に『努める』」「事業拡大に『努める』」「福祉の向上に『努める』」などといった使われ方をします。

これらの「努める」は「努力する」に言い換えることができます。

「勤める」の意味とは?

最後に「勤める」の意味。

「勤める」の意味は”(企業や官公庁・団体などで)働く”こと。

「勤める」(読み方:”つと(める)”)の意味
  • “(企業や官公庁・団体などで)働く”

一般的には、「勤める」は「勤務する」に言い換えることが可能です。

「勤める」の使い方(文例)

「勤める」の具体的な文例です。

「勤める」を用いた文例
  • テレビ局に「勤める」。
  • 不動産会社に「勤める」。
  • デザイン会社に「勤める」。

このように「勤める」は用いられます。

「勤務する」という言葉に言い換えることができますね。

ちなみに「務める」と「勤める」の違いは、”役割”や”任務”、”役職”といった点にウエイトが置かれると「務める」、”働く(その結果、給料をもらい生活をする)”といった点にウエイトが置かれると「勤める」になります。

高校入試や大学入試でも出題される「務める」「努める」「勤める」

「務める」「努める」「勤める」の区別は、高校入試や大学入試でも出題される内容です。

これら「務める」「努める」「勤める」の区別があやふやな社会人は、あなたが大事なシチュエーションで恥をかかないよう、この機会にぜひ覚えてくださいね。

以上、「務める」「努める」「勤める」の意味と使い方の違いについての説明でした。参考になれば幸いです。

※本記事は2016年7月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。