「保証」「保障」「補償」…”ほしょう”の意味と使い方の違いとは?

社会人として知っておきたい”ほしょう”の使い分け

「先日購入したパソコンのメーカー”ほしょう”期間は1年間だった」「ベーシック・インカムとは、全国民に毎月一定額を支給する最低所得”ほしょう”制度のことである」「ほとんどのドライバーは、万が一の事故による”ほしょう”に備えて任意保険に加入している」……。

これらのケースでは、「保証」「保障」「補償」と、いずれの漢字を使えばよいのでしょうか?

知っているようで、意外とあやふやなことも多い”ほしょう”の区別ですが、社会人としては一般常識として知っておきたいところ。

ここでは、それぞれの言葉の意味の違いについて考えてみたいと思います。


「保証」「保障」「補償」…”ほしょう”の意味と使い方の違いとは?

「保証」?「保障」?「補償」?


「保証」の意味とは?

まずは「保証」の意味から。

「保証」の意味は、”人物の身元や商品の品質などが確かなものであると請け合うこと”。

「保証」(読み方:”ほしょう”)の意味
  • “人物の身元や商品の品質などが確かなものであると請け合うこと”

“間違いないと、お墨付きを与えること”が「保証」の基本イメージとなります。

「保証」を用いた言葉の例

「保証」を用いた言葉には、ある人物の身元が確かなものであることを証明する「身元保証人」や債務者と連帯して債務を負う「連帯保証人」、商品の品質を保証する「品質保証」、商品の品質を保証する期間を意味する「保証期間」などがあります。

「保証」を用いた言葉の例
  • 身元保証人
  • 連帯保証人
  • 品質保証
  • 保証期間
  • 政府保証
  • 信用保証協会
  • 保証事業

「保証」の使い方(文例)

「保証」を用いた、具体的な文例を見てみましょう。

「保証」を用いた文例
  • A氏はレストランを開店する息子の借金の連帯「保証」人となった。
  • 先日購入したパソコンのメーカー「保証」期間は1年間だった。
  • アメリカでは品質「保証」付きのセキュリティーサービスが人気だ。
  • B社から元本を「保証」する貯蓄性保険が新発売された。

このように「保証」という言葉は使われます。

“間違いないと、お墨付きを与える”イメージが湧くでしょうか。

「保障」の意味とは?

続いて「保障」の意味はどうでしょう。

「保障」の意味は、”地位や権利などが侵害されないように保護し守ること”。

「保障」(読み方:”ほしょう”)の意味
  • “地位や権利などが侵害されないように保護し守ること”

“保護し守る”という点がポイントになるでしょう。

「保障」を用いた言葉の例

「保障」を用いた言葉には、社会福祉のための国の制度である「社会保障」や、わが国の歳出の大きな項目である「社会保障関係費」、国ならびに国際的な安全を守る「安全保障」、国際連合の主要機関のひとつである「国連安全保障理事会」などがあります。

「保障」を用いた言葉の例
  • 社会保障
  • 社会保障関係費
  • 安全保障
  • 国連安全保障理事会

「保障」の使い方(文例)

「保障」を用いた具体的な文例も見てみましょう。

「保障」を用いた文例
  • 生命保険とは、私たちが生活する中で万が一の事態に陥った際に、生活の「保障」をしてくれるものだ。
  • 我が国の社会「保障」関係費は一貫して増加し続けており、財政赤字の大きな原因となっている。
  • ベーシック・インカムとは、全国民に毎月一定額を支給する最低所得「保障」制度のことである。
  • 近隣諸国の政治の不安定化は、わが国の安全「保障」にとって脅威になる。

このように「保障」という言葉は使われます。

繰り返しますが、”保護し守る”がポイントです

「補償」の意味とは?

そして最後は「補償」の意味。

「補償」の意味は”財産などの損失を、特に金銭でつぐなう(償う)こと”になります。

「補償」(読み方:”ほしょう”)の意味
  • “財産などの損失を、特に金銭でつぐなう(償う)こと”

まず”何らかの損失”が先にある点、そして”特に金銭でつぐなう(償う)”点がポイントになります。

「補償」を用いた言葉の例

「補償」を用いた言葉には「補償金」や「災害補償」、「休業補償」、「被害者補償」などがあります。

「補償」を用いた言葉の例
  • 補償金
  • 災害補償
  • 休業補償
  • 被害者補償

「補償」の使い方(文例)

そして「補償」の具体的な文例です。

「補償」を用いた文例
  • 火災保険の「補償」内容は各社とも似たようなものだ。
  • ほとんどのドライバーは、万が一の事故による「補償」に備えて任意保険に加入している。
  • 労働者が仕事中や通勤途中に被ったケガや疾病の療養のために出勤ができない際には、事業主は労働者に対し休業「補償」を行わないとならない。
  • 『預金者保護法』は、偽造や盗難によるカード被害によって失われた預金を「補償」してくれるものだ。
  • A社はデータの通知が遅延したことで、複数の取引先から損失の「補償」を請求された。

このように「補償」は用いられます。

高校入試や大学入試でも出題される「保証」「保障」「補償」

「保証」「保障」「補償」の区別は、高校入試や大学入試でも出題される内容です。

これら「保証」「保障」「補償」の区別があやふやな社会人は、あなたが大事なシチュエーションで恥をかかないよう、この機会にぜひ覚えてくださいね。

以上、「保証」「保障」「補償」の意味と使い方の違いについての説明でした。参考になれば幸いです。

「保証」「保障」「補償」について深く知る参考リンク

※本記事は2016年9月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。