意外と知らない「都内」と「都下」の意味の違いとは?

「『都内』にマンションを購入した」「現在、○×不動産は東京『都下』に10棟のマンションを建設している」……。

普段、私たちがなにげなく使っている「都内」と「都下」という言葉。どのような意味の違いがあるのでしょうか?

ここでは「都内」と「都下」の意味の違いを考えてみたいと思います。


意外と知らない「都内」と「都下」の意味の違いとは?

「都内」?「都下」?


「都内」の辞書的な定義とは?

まずは「都内」の意味から。

まずは辞書的な意味を確認するために、辞書として定評のある『広辞苑』と『明鏡国語辞典』で「都内」の意味を調べてみましょう。

「都内」(読み方:”とない”)の辞書的な意味
  • “東京都のうち。特に、23区内
    (引用:『広辞苑』第五版)
  • “東京都のうち。特に東京都の23区内のうち
    (引用:『明鏡国語辞典』初版)

と、辞書では「都内」を”東京都の内側なんだけど、特に23区内ですよ”と定義しています。

「都下」の辞書的な定義とは?

次は「都下」の意味。

「都下」(読み方:”とか”)の辞書的な意味
  • “東京都の管轄下の意。また、東京都の管轄下のうち23区を除く市部・群島・島の称
    (引用:『広辞苑』第五版)
  • “東京都の管轄する地域。特に23区を除いた地域
    (引用:『明鏡国語辞典』初版)

と、辞書では「都下」を”東京都の管轄下なんだけど、特に23区の外の市町村(や島嶼部)ですよ”と定義しています。

イメージとしては、以下のような図になるでしょう。

意外と知らない「都内」と「都下」の意味の違いとは?

「都内」と「都下」のイメージ


「都内」と「都下」を使い分けている不動産業界

これら「都内」と「都下」の言葉を使い分けている印象を受けるのは、特に不動産業界です。

例えばマンションの物件広告。23区内の物件に対しては「都内」(あるいは「都区部」)という言葉を用い、23区外の物件に対しては「都下」という言葉を用いる傾向が強いようです。

不動産業界以外でも、多摩地区を中心に店舗を展開する、ある企業のホームページには「『都下』に○○店舗を展開」という言葉がありました。

このように、23区以外を主に営業活動区域とする企業においては、やはり「都内」よりも「都下」を好んで用いる傾向があります。

報道や行政では”東京都内”という意味で「都内」と「都下」を用いている

一方、報道や行政機関では、”東京都内”という意味で「都内」と「都下」を用いることが多いようです(上の図の円が重なる部分ですね)。

報道の場合、「『都内』各地の様子」というタイトルで23区以外のことを報道することがありますし、東京都のホームページ(2016年8月現在)では、「『都内』区市町村マップ」などの言葉が使われています。

また、「都下」という言葉を用いて23区内を指すケースもあります。

これらの使い方は、先ほどの辞書の定義や図で示したように、もちろん誤用ではありません。

まとめ

ここまでをまとめます。

「都内」と「都下」の違い
  • 「都内」=“東京都のうち。特に23区内”
  • 「都下」=“東京都の管轄下。特に23区外”

いずれにせよ、「都内」も「都下」も東京都内を指す言葉ではあるものの、「都内」は”特に23区内”、「都下」は”23区外”を意識して用いられることもある、という点を雑学程度に知っておくとよいかもしれません。

以上、「都内」と「都下」の違いについての説明でした。参考になれば幸いです。

「都内」と「都下」について深く知る参考リンク

※本記事は2016年8月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。