「救助活動を評価されたD氏は『殊勝』な面持ちで感謝状を受け取った」「大先輩を目の前にして、選手たちは『殊勝』な態度を見せていた」……。
このように様々なシチュエーションで用いられる「殊勝」という言葉。
この言葉には、いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?

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読み方と意味は?
まずは先に言葉の読み方と意味の確認からしましょう。
「殊勝」の読み方は”しゅしょう”。
特に人の態度や様子を表す言葉で、”健気(けなげ)で感心な様子”や、”控え目で真面目な態度”といった意味を持ちます。
- ”健気(けなげ)で感心な様子”
- ”控え目で真面目な態度”
ちなみに健気とは”気丈に振る舞う様子”という意味を持つ言葉です。
比較的ポジティブなイメージを伴う言葉であり、特に目上の人物が相手の”控え目で真面目な態度”を好意的に評価する際によく用いられます。
どのようなシチュエーションで使う?
「殊勝」という言葉が、どのような状況で用いられるのか考えてみましょう。
例えばプロ野球のヒーローインタビュー。
普段はオラオラ系で個人プレーや粗暴な言動が目立つ選手が活躍し、ヒーローインタビューで「今日の試合で活躍できたのは、監督、選手、そしてファンのみなさんのおかげです」と控え目で真面目な様子でインタビューに答えれば、翌日のスポーツ新聞には「A選手は、いつになく『殊勝』な態度であった」と書かれることでしょう。
基本的な使い方
続いて基本的な使い方(基本パターン)を見てみましょう。
基本的には「殊勝な態度」や「殊勝なコメント」、「殊勝に話す(語る)」などといった表現で用いられます。
- 殊勝な態度
- 殊勝なコメント
- 殊勝に話す(語る)
具体的な文例
具体的な文例についても見てみましょう。
繰り返しますが、「殊勝」の意味は”健気(けなげ)で感心な様子”や、”控え目で真面目な態度”です。
- 優勝したB選手は「サポートしてくれた周囲の人々に感謝している」と「殊勝」に話した。
- 大記録を打ち立てたC選手は「常にベストを尽くしているだけ」と「殊勝」に語った。
- 救助活動を評価されたD氏は「殊勝」な面持ちで感謝状を受け取った。
- E氏にしては珍しく「殊勝」な発言に周囲は驚いた。
- 大先輩を目の前にして、選手たちは「殊勝」な態度を見せていた。
- 祖父は私の友人の態度を「殊勝」だとほめた。
このように用いられます。言葉が持つイメージを理解できたでしょうか。
同義語・類義語
同義語・類義語にはどのような言葉があるでしょうか?
「殊勝」に似た言葉には、先ほど意味の部分でも紹介した「健気(けなげ)」や「感心」、そして「控え目」、「真面目」などといった言葉があります。
- 「健気(けなげ)」
- 「感心」
- 「控え目」
- 「真面目」
いずれにせよ「殊勝」という言葉は様々なシチュエーションでよく用いられる言葉なので、社会人の常識として意味を知っておきたいところです。
ビジネスパーソンとしては日頃から「殊勝」な態度を心がけたいものですね。
以上、「殊勝」の意味と使い方についての説明でした。ビジネスパーソンのみなさんの参考になれば幸いです。
- 「殊勝な心がけ」
(Yahoo! 知恵袋)
※本記事は2016年9月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。