「廉価版」の読み方、意味、SPI対策の覚え方は?

「廉価版」の読み方、意味、SPI対策の覚え方は?

例えばソフトウェアや家電では、一部の機能を制限したり付属品を減らした「ライト版」も発売することがあります。

これが廉価版(れんかばん)です。

廉価版をつくる販売戦略は、1970年代の米国でジェネリックブランド(プライベートブランド商品)が成功したことに始まります。

「廉価版」という言葉は、ある商品やサービスを、より多くの人に買ってもらえるように、価格を安く設定したバージョンのことを指します。

廉価版は、オリジナルの商品と比べて劣りますが、ライトユーザーにはその機能で十分なことも多く、初心者が気軽に「お試し」するときには魅力的な選択肢になります。

「廉価版」の読み方は「れんかばん」です。

「廉価版」の覚え方

そもそも「廉」という漢字は、主に以下のような意味があります 。

「廉価」は、「廉」という漢字の上記の第二の意味に、価格の「価」という漢字をあわせて、「価格が安い」ことを示す言葉です。

英語で「廉価版」はどう表現する?

英語で「廉価版」を表現する場合は、いくつかの方法があります。

1つは、「cheap edition」という言葉です。 「cheap」は「安い」という意味がありますが、「安っぽい」というネガティブなニュアンスも含まれることがあるので、注意が必要です。

もう1つは、「popular edition」という言葉です。「popular」は「大衆向き」という意味があります。 この言葉は、商品やサービスを普及させるために価格を抑えたバージョンであることを表現できます。

「廉価版」の歴史

そもそも、なぜ企業は「廉価版」の製品をつくるようになったのでしょうか?

「廉価版」の商品をつくる販売戦略は、1970年代にアメリカで起こった「ジェネリックブランド」の流行に遡ります。

ジェネリックブランドとは、メーカー名やブランド名を表示せずに、単に商品の内容や成分を示すだけのシンプルなパッケージで販売される商品のことです。 ジェネリックブランドは、有名ブランドよりも安く提供されるため、消費者にとってコストパフォーマンスが高いというメリットがありました。 また、メーカー側も、広告費やパッケージデザイン費などを削減できるため、利益率を高めることができました。

ジェネリックブランドの成功に刺激されたメーカーは、自社の有名ブランドとは別に、廉価版の商品を開発・販売するようになりました。

「廉価版」の商品をつくる的は、消費者のニーズや予算に合わせて多様な選択肢を提供することで、市場を拡大し、競争力を高めることです。

「フリーミアム」戦略との違い

「廉価版」をつくる販売戦略は、「フリーミアム」という戦略と混同されることがありますが、別物です。

「フリーミアム」とは何でしょうか?「フリーミアム」は、「free(無料)」と「premium(割増料金)」の2つを掛け合わせた造語で、基本的なサービスや製品の機能を無料で提供し、有料でさらに高度なサービスや追加機能などの利用を可能にするビジネスモデルのことです。

例えば、YouTubeでは無料ユーザーが動画を視聴する時は広告が流れますが、「広告が流れない」「動画の一時保存が可能になる」など拡張版の機能を利用できる有料のプランが用意されています。

このように、無料で利用できる範囲に制限を設けて、有料ユーザーに移行させることで収益化するのがフリーミアムです。

一方で「廉価版」とは、製品やサービスの品質や機能を一部落として、低価格で提供するビジネスモデルのことです。

フリーミアムは「無料」で提供する範囲が広く一部機能が「有料」で提供されますが、廉価版にはそもそも「無料」という概念がありません。

また、廉価版の販売は1970年代から様々な企業が実施している歴史のある販売戦略ですが、フリーミアムは基本的にはインターネットサービスで採用された販売戦略で、2000年以降に始まりました。

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