「鬼籍に入る」とはどういうこと?「鬼籍」の意味と使い方とは?

「鬼籍に入る」は、”死ぬ”ことや”亡くなる”ことの婉曲表現

「父が『鬼籍』に入ってから20年が経った」「当時を知る多くの関係者が『鬼籍』に入っている」……。

このように様々なシチュエーションで用いられる「鬼籍」という言葉。

いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?


「鬼籍に入る」とはどういうこと?「鬼籍」の意味と使い方とは?

奇跡じゃなくて鬼籍ですか……?


「鬼籍」の読み方と意味とは?

まずは言葉の読み方と意味の確認からしましょう。

「鬼籍」の読み方は”きせき”

「鬼籍」とは、”閻魔(えんま)大王が持つとされる死者の台帳”という意味があります。

いわゆる”閻魔帳(えんまちょう)”のことです。

「鬼籍」(読み方:”きせき”)の意味
  • ”閻魔(えんま)大王が持つとされる死者の台帳”
  • ”閻魔帳(えんまちょう)”

ちなみに、古来、中国では「鬼」の字に”死者の霊”の意味があるのだとか。

「鬼籍に入る」の慣用表現で用いられる

一般的に「鬼籍」という言葉は、「鬼籍に入る」の慣用表現で用いられることがほとんどです。

直接的に”死ぬ”や”亡くなる”といった言葉を用いるのを避け、婉曲(”えんきょく”=遠回し)に表現したい際に、「鬼籍に入る」が用いられます

「鬼籍に入る」(読み方:”きせき(に)い(る)”)の意味
  • ”死ぬ”
  • ”亡くなる”

「入る」は、”はい(る)”ではなく、”い(る)”と読むので注意しましょう。

また、同じの意味を持つ言葉に「鬼籍に登る」「泉下の人(客)となる」という表現がありますが、あまり一般的には用いられていないようです。

「鬼籍に入る」と同じ意味を持つ表現
  • 「鬼籍に登る」
  • 「泉下の人(客)となる」

「鬼籍」を用いた具体的な文例

具体的な文例についても見てみましょう。

「鬼籍」を用いた具体的な文例
  • すでに「鬼籍」に入った同級生が何人かいる。
  • 恩師は長い闘病生活の末に「鬼籍」に入った。
  • 父が「鬼籍」に入ってから20年が経った。
  • 彼のご母堂(ぼどう)は昨年「鬼籍」に入ったはずだ。
  • 当時を知る多くの関係者が「鬼籍」に入っている。

このように、ほとんどの場合において「鬼籍に入る」の慣用表現で用いられます。

いずれの文例でも、”死ぬ”ことや”亡くなる”ことを婉曲(”えんきょく”=遠回し)に表現するために「鬼籍に入る」が使われています。

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「鬼籍」の同義語・類義語

「鬼籍」の同義語・類義語には「閻魔帳(えんまちょう)」や「冥籍(めいせき)」、「点鬼簿(てんきぼ)」、「過去帳」などといった言葉があります。

「鬼籍」の同義語・類義語
  • 「閻魔帳(えんまちょう)」
  • 「冥籍(めいせき)」
  • 「点鬼簿(てんきぼ)」
  • 「過去帳」

いずれにせよ、「鬼籍」という言葉は様々なシチュエーションでもよく用いられる言葉なので、社会人の一般常識として意味を知っておきたいところです。

以上、「鬼籍」という言葉の意味と使い方についての説明でした。ビジネスパーソンのみなさんの参考になれば幸いです。

「鬼籍」について深く知る参考リンク

※本記事は2016年10月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。