「ビジネスモデル」の意味、SPI対策の覚え方は? 英語のbusiness modelとの意味の違いは?

「ビジネスモデル」の意味、SPI対策の覚え方は? 英語のbusiness modelとの意味の違いは?

日本語でモデルさんと書くと理想的なスタイルの人を指しますね。英語のmodelも理想像の意味です。

つまりビジネスモデルとは、ビジネスのモデルさん、つまりビジネスの理想像のことです。

ビジネスモデルは、ある会社の事業の全体像です。

つまり、どんな商品やサービスをつくるか、誰に売るか、どのように作るか、どうやって宣伝するか、どう稼ぐかなどの全体像のことです。

ビジネスモデルとは、商品やサービスなどの付加価値の提供と、それによって得られる収益の獲得の仕組みを指し、企業が利益を生み出すための戦略や収益構造を「全体的に」言い表す言葉です。

「ビジネスモデル」の覚え方

「model」という言葉は、ラテン語の「modulus」という単語に由来します。

これは、「小さな形」や「測定基準」を意味する言葉でした。中世になると、フランス語やイタリア語に借用され、「模範」や「模型」を表すようになりました。

英語にも16世紀頃に入ってきて、同じような意味を持ちましたが、やがて「理想的な人物」や「美人」を指すようにもなりました。

日本でも「モデルさん」という言葉がありますね。

つまり「business model」とは「ビジネスにおけるモデルさん」つまり「ビジネスの理想的な状態」を書き出したものです。

英語の「business model」という言葉は、1990年代中盤から後半にIT企業のなかで使われ始めました。

日本では、それから10年ほど遅れ、2000年代に注目が集まり、徐々に普及しました。

英語の「business model」との違い

英語の「business model」と日本語の「ビジネスモデル」は、基本的に同じ意味で使われますが、細かいニュアンスや使い方には違いがあります。

例えば、「ビジネスモデルを考える」という場合、日本では「1つの事業活動」を考える場合もあれば、「企業内の複数の事業活動をまとめて」考える場合もあります。

しかし、英語の「business model」は「1つの事業に必ず1つ」です。

また英語の「business model」は比較的「客観的」な概念として使われますが、日本語では「ビジネスモデル」は「主観的」な概念として使われることもあります。例えば、「この会社のビジネスモデルは素晴らしい」という場合、英語では「This company has a great business model」というように所有格を使って表現しますが、日本語では「この会社のビジネスモデルは素晴らしい」というように主格を使って表現することもあります。これは、日本語では「ビジネスモデル」が1つの評価基準や判断基準として使われることもあるからです。

例えばビジネスモデルを考える際には、英語では「予め各種のデータを調査してデータに基づき客観的に検討する」というニュアンスをもちますが、日本では「データに基づいて」というニュアンスは強くなく、意思決定者の主観により決まるものも「ビジネスモデル」と呼びます。

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