丁寧すぎると無礼になる!?「慇懃無礼」の意味と使い方とは?

礼も過ぎれば無礼になる

「なんだか『慇懃無礼』な対応で嫌な感じだった」「過度の敬語の使用は、相手に対して『慇懃無礼』に聞こえることがある」……。

このように様々なシチュエーションでよく用いられる「慇懃無礼」という四字熟語。

いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?


丁寧すぎると無礼になる!?「慇懃無礼」の意味と使い方とは?

貴重なご意見ありがとうございました……っと


「慇懃無礼」の読み方と意味とは?

まずは言葉の読み方と意味の確認からしましょう。

読み方は”いんぎんぶれい”。

「慇懃」とは、”丁寧なこと”や”礼儀正しいこと”という意味、一方の「無礼」は、”礼儀正しくないこと”や”無礼なこと”という意味であり、全く逆の意味を持つ言葉の組み合わせとなります。

すなわち「慇懃無礼」とは、”丁寧ではあるが、それがかえって無礼になること”、あるいは、”表面上の言葉遣いや態度は丁寧であるものの、内心では相手のことを見下していること”などといった意味を持つ言葉です。

「慇懃無礼」(読み方:”いんぎんぶれい”)の意味
  • ”丁寧ではあるが、それがかえって無礼になること”
  • ”言葉遣いや態度など表面上は丁寧であるものの、内心、相手のことを見下していること”
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過度の敬語の使用は「慇懃無礼」となる?

例えば敬語。一般的に「敬語使い過ぎは、相手に対して『慇懃無礼』に聞こえるため注意しましょう」と様々なビジネスマナー本で言われています。

敬語を使用することはもちろん悪いことではありません。しかし過剰な敬語の使用は、”丁寧ではあるが、それがかえって無礼になる”のです。

また、表面上、すなわち口調は丁寧な言葉遣いだけれども、あくまで形式的な受け答えであったり、心がこもっていないように相手が感じる際にも、「なんだか『慇懃無礼』な対応で嫌な感じだった」と表現することがあります。

例えば苦情の対応。企業などに苦情を言った際、テンプレート的に「貴重なご意見ありがとうございました」と返され「なんか嫌だなぁ」と感じた人も少なくないはず。このような場合、相手の態度が(あなたにとって)「慇懃無礼」であったわけです。

基本的な使い方

「慇懃無礼」という言葉は、基本的には「慇懃無礼な態度(対応・振る舞い)」や「慇懃無礼な言葉遣い」などといった表現で用いられます。

「慇懃無礼」の基本パターン
  • 「慇懃無礼な態度(対応・振る舞い)」
  • 「慇懃無礼な言葉遣い」

具体的な文例

具体的な文例も見てみましょう。

「慇懃無礼」を用いた具体的な文例
  • 過度の敬語の使用は、相手に対して「慇懃無礼」に聞こえることがある。
  • 店員は確かに丁寧な対応ではあったが、「慇懃無礼」とも言えなくもない態度だった。
  • 「慇懃無礼」な対応は、お客様には敏感に感じ取る。
  • 開発中の AI (人工知能)は、敬語を使うことができるものの、どこか「慇懃無礼」な受け答えでもある。

このように用いられます。

同義語・類義語

「慇懃無礼」とほぼ同義の四字熟語には「慇懃尾籠(読み方:いんぎんびろう)」があります。

ちなみに「尾籠」とは、”無礼”や”不作法”といった意味を持つ言葉です。

他にも「礼も過ぎれば無礼になる」といった言葉が挙げられるでしょう。

「慇懃無礼」の同義語・類義語
  • 「慇懃尾籠」
  • 「礼も過ぎれば無礼になる」

いずれにせよ「慇懃無礼」という言葉は様々なシチュエーションでよく用いられる言葉なので、社会人の常識として意味を知っておきたいところです。

ビジネスパーソンとしては、上司やお客様から「なんだか『慇懃無礼』な態度だ」と言われないようにしたいものですね。

以上、「慇懃無礼」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。

「慇懃無礼」について深く知る参考リンク

※本記事は2017年1月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。