「不要不急」の読み方、意味、SPI対策の覚え方は?

「不要不急」の読み方、意味、SPI対策の覚え方は?

不要不急(ふようふきゅう)とは、必要でもなく、急ぎでもない事柄、つまり優先順位の低い事柄です。

中国の四字熟語ではなく、太平洋戦争末期に政府(日本軍)が作った造語で、重要度の低い鉄道路線を接収、レールを溶かし武器にする計画でした。

例えば、仕事、勉強、家事など、やらなければ困ることは必要であり、締め切りや予定が迫っていることは急ぎです。

しかし、趣味や遊びやショッピングなど、やらなくても困らないことは不要であり、今すぐでなくてもよいことは不急です。

このように、「不要不急」のことは、必要でもなく急ぎでもない、つまり重要ではなく優先順位も低いことと言えます。

「不要不急」の読み方は「ふようふきゅう」です。

「不要不急」の覚え方

「不要不急」は元々、太平洋戦争時に日本軍が使っていた「不要不急線」という言葉に由来します。

これは、軍事上重要ではない地方の鉄道路線を「不要不急線」であるとして廃止し、撤去したレールを溶かして武器生産に必要な鉄を集めようとする施策です。

当時の日本は、戦況の悪化とともに金属の不足がひどい状況で、一見無謀とも思えるこんな政策が実行されたのです。

つまり、このときの「不要不急」とは「国家の存亡に関わらないこと」という意味でした。

漢字本来の意味、つまり「必要でもなく急ぎでもない」という意味で使われるようになったのは、太平洋戦争の終結後です。

「不要不急の外出の自粛」とは

「不要不急の外出の自粛」とは、2020年ごろ、コロナウイルス感染症が世界的に流行した際に、都道府県知事などから盛んに発信された言葉です。

これは、ウイルスが人から人へ感染するリスクを減らすために、「必要でもなく、急ぎでもない」外出を控えるよう求められたことです。

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