「概ね順調」ってどういうこと?「概ね」の意味と使い方とは?

「不正会計問題が大々的に報道され、業績への影響が懸念されていたA社であるが、業績は『概ね』堅調に推移している」「雨季とは、1年のうち『概ね』1か月以上続く降水量の多い時期のことを指す」……。

このように様々なシチュエーションでよく用いられる「概ね」という言葉。

いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?


「概ね順調」ってどういうこと?「概ね」の意味と使い方とは?

作業は概ね順調に進んでいますっっっ!


「概ね」の読み方と意味とは?

まずは言葉の読み方と意味の確認から。

「概ね」の読み方は、”おおむ(ね)”。

読めない人も多い漢字のひとつですが、ビジネスパーソンとしては読み間違いをしないよう注意をしたいところです。

「作業は『概ね』順調に進んでいる」のように、”(個別の状況は別にして全体としては)だいたい、おおよそ”といった意味や、「『概ね』 8m 未満」のように、”(具体的な数値の前について)約、およそ”といった意味を持ちます。

「概ね」(読み方:”おおむ(ね)”)の意味

① ”(個別の状況は別にして全体としては)だいたい、おおよそ”

② ”(具体的な数値の前について)約、およそ”

便宜上、二つの意味に分けましたが、ほとんどのケースでは”だいたい、おおよそ”(あるいは”ざっくり言うと”など)で言い換えることが可能です。

「概」の字を用いた熟語も”だいたい”の意味を含んでいる

ちなみに「概」の字を用いた熟語の多くも、”だいたい”の意味を含んでいます。

例えば「概要」や「概略」、「概況」などといった熟語です。

「概ね」の言葉を見て、意味がパッと思い浮かばない際には、これらの熟語を思い浮かべてもよいでしょう。

「概ね」の基本的な使い方

続いて、基本的な使い方(基本パターン)を見てみましょう。

基本的には、進捗状況を指して「概ね順調(好調 / 堅調)だ」と表現したり、天気予報で「概ね晴れる見込みだ」などと表現したり、あるいは具体的な数値の前について「概ね○cm(kg など)」のように用います。

「概ね」の基本パターン
  • 「概ね順調(好調 / 堅調)だ」
  • 「概ね晴れる見込みだ」
  • 「概ね○cm(kg など)」

ビジネス系の記事やニュース記事では「概ね」と漢字表記が好まれますが、一般的な文章では読み手の読みやすさを考えて、ひらがなで表記されることも少なくありません。

「概ね」を用いた具体的な文例

具体的な文例で確認しましょう。

「概ね」を用いた具体的な文例
  • 手術後の経過は、「概ね」順調だ。
    (⇒①)
  • 不正会計問題が大々的に報道され、業績への影響が懸念されていたA社であるが、業績は「概ね」堅調に推移している。
    (⇒①)
  • 海外、特にアジア地域からの訪日客数は「概ね」堅調に増加している。
    (⇒①)
  • 強い台風10号は本日夕方にも関東地方へ上陸する恐れが高まっているが、現在、首都圏の交通網は「概ね」平常通り運行している。
    (⇒①)
  • 今回の社員食堂のメニュー変更に対する社員の反応は、「概ね」肯定的なものが多かった。
    (⇒①)
  • バスにおける小型車の定義は、「概ね」 8m 未満の車両となる。
    (⇒②)
  • 雨季とは、1年のうち「概ね」1か月以上続く降水量の多い時期のことを指す。
    (⇒②)

このように用いられます。

「概ね」の同義語・類義語

最後に同義語・類義語を考えてみましょう。

「概ね」に似た言葉には、以下のような言葉があります。

「概ね」の同義語・類義語
  • 「だいたい」
  • 「おおよそ」
  • 「ざっくり言うと」
  • 「ほとんど」
  • 「あらかた」
  • 「ほぼ」
  • 「ほぼほぼ」
  • 「全体的には」
  • 「総合的には」
  • 「総じて」
  • 「約」
  • 「およそ」

いずれにせよ、「概ね」という言葉は様々なシチュエーションで用いられる言葉なので、社会人の常識として意味を知っておきたいところです。

また、くれぐれも読み間違えをしないよう注意してくださいね!

以上、「概ね」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。

「概ね」について深く知る参考リンク

※本記事は2017年2月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。