「欺瞞に満ちている」に「自己欺瞞」…「欺瞞」の意味と使い方とは?

”あざむいてだますこと”

「公的年金の受給予定年齢や受給予定額が年々変わっていくのは、国家による『欺瞞』以外の何ものでもない」「彼の主張は矛盾と『欺瞞』に満ちており、周囲からは到底支持をされないだろう」……。

このようにニュース記事やビジネス系の記事でもよく用いられる「欺瞞」という言葉。

いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?


「欺瞞に満ちている」に「自己欺瞞」…「欺瞞」の意味と使い方とは?

だぁーーまぁーーさぁーーれぇーーたぁーー


「欺瞞」の読み方と意味とは?

まずは言葉の読み方と意味の確認からしましょう。

「欺瞞」の読み方は”ぎまん”。

難しい漢字を組み合わせた熟語ですが、いずれの漢字にもネガティブな意味があります。

すなわち、「欺」の字は”あざむくこと”(「欺」の字に送りがなをふると「欺(あざむ)く」になります)、「瞞」の字は”だますこと”という字義を持ちます。

そして「欺瞞」の意味は、”(他者を)あざむいてだますこと”。

「欺瞞」(読み方:”ぎまん”)の意味
  • ”(他者を)あざむいてだますこと”

ちなみに「欺」の字を用いた熟語には、”(他者を)あざむいて金品をだましとる”という意味を持つ「詐欺(読み方:さぎ)」もありますね。

「欺瞞」という言葉はどのように使われる?

続いて基本的な使い方(基本パターン)を見てみましょう。

「欺瞞」は、「欺瞞する」という表現が基本となりますが、この表現よりも「欺瞞に満ちている」や「欺瞞を暴(あば)く」、あるいは「自己欺瞞」などといった表現が好んで用いられます。

「欺瞞」の基本パターン
  • 「欺瞞する」
  • 「欺瞞に満ちている」
  • 「欺瞞を暴(あば)く」
  • 「自己欺瞞」

特に相手の行動や考え方を強く非難したい際に、この「欺瞞」という言葉が用いられます。

「自己欺瞞」の意味とは?

上でも紹介したように、「欺瞞」を用いた言葉の中には、”自分自身をあざむいてだますこと”という意味を持つ「自己欺瞞」という言葉があります。

一般的に、この「自己欺瞞」は、本人が意識して「欺瞞」的な行為を行うものではなく、無意識のうちに「自己欺瞞」に陥っているものだと解釈されています(サルトル『存在と無』などより)。

「自己欺瞞」(読み方:”じこぎまん”)の意味
  • ”自分自身をあざむいてだますこと”
     →本人が意識して「欺瞞」的な行為を行うものではなく、無意識のうちに「自己欺瞞」に陥っている

「欺瞞」を用いた具体的な文例

具体的な文例で確認しましょう。

「欺瞞」を用いた具体的な文例
  • 彼は、A社が今まで続けてきた数々の「欺瞞」を告発したいがために本書を著したという。
  • 公的年金の受給予定年齢や受給予定額が年々変わっていくのは、国家による「欺瞞」以外の何ものでもない。
  • デモの主導者は「この国は『欺瞞』に満ちている」と声高に叫んだ。
  • 彼の主張は矛盾と「欺瞞」に満ちており、周囲からは到底支持をされないだろう。
  • 国会の党首会談において、野党の党首が首相に対し「与党の認識は自己『欺瞞』である」と激しく非難した。
  • デコイ(囮)とは、敵を「欺瞞」して本物の目標と誤認させる装備の総称のことである。

このように用いられます。

「欺瞞」の同義語・類義語

最後に同義語・類義語を考えてみましょう。

「欺瞞」に似た言葉には、先ほど紹介した「欺(あざむ)くこと」や「騙(だま)すこと」以外にも、「欺騙(読み方:きへん)」という熟語や、「誤魔化(ごまか)すこと」、「不誠実であること」、「いかさま」、「ぺてん」などといった言葉があります。

「欺瞞」の同義語・類義語
  • 「欺(あざむ)くこと」
  • 「騙(だま)すこと」
  • 「欺騙(読み方:きへん)」
  • 「誤魔化(ごまか)すこと」
  • 「不誠実であること」
  • 「いかさま」
  • 「ぺてん」

いずれにせよ、社会人の常識として「欺瞞」という言葉の意味は知っておきたいところです。

ビジネスパーソンとしては、陰で「アイツの発言は『欺瞞』に満ちている」と言われないようにしたいですね。

以上、「欺瞞」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。

「欺瞞」について深く知る参考リンク

※本記事は2017年1月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。