「夭折」「夭逝」「早世」「早逝」の読み方、意味、SPI対策の覚え方は?

「夭折」「夭逝」「早世」「早逝」の読み方、意味、SPI対策の覚え方は?

夭折(ようせつ)、夭逝(ようせい)、早世(そうせい)、早逝(そうせい)は、どれも若くして死ぬことを意味します。

それぞれの意味と使い分けを解説します。

実はもともと使われていたのは、早世、夭折の2つの漢字だけなのです。

「夭折」は、「夭」+「折」で、「将来を期待されていた才能ある人が若くして死ぬこと」を意味します。 「夭折」の読み方は「ようせつ」です。

「夭逝」は、「夭」+「逝」で、「才能があって将来を期待されていた人が若くして死ぬこと」を意味します。 「夭逝」の読み方は「ようせい」です。

「早世」は、「早」+「世」で、「通常の時期より早く世を去ること」を意味します。 「早世」の読み方は「そうせい」です。

「早逝」は、「早」+「逝」で、「比較的早い年齢で死ぬこと」を意味します。 「早逝」の読み方は「そうせい」です。

「夭折」「夭逝」「早世」「早逝」の使い分け

10代から20代くらいまでの人が亡くなったときは、「夭折」や「夭逝」を使います。

30代から40代くらいまでの人が亡くなったときは、「早世」や「早逝」を使います。

また、「夭折」と「夭逝」という言葉は、亡くなった人が才能ある人物であることを前提としています。 そのため、「惜しまれつつも若くして死んだ天才」ということを表す場合は「夭折」「夭逝」を使います。

なお「逝」という字には目上の人に対して尊敬する気持ちが含まれます。

このため、「早世」よりも「早逝」の方が、「夭折」よりも「夭逝」の方が、亡くなった人を敬っているという気持ちが強くなるという意見もあります。

「夭折」「夭逝」「早世」「早逝」の覚え方

「世」は、「あの世」に逝くこと。

「逝」も、あの世に「逝く」こと。

「折」は、「折れる」という意味で、「死ぬ」という意味もある。

つまり、どれも「死ぬ」という意味です。

「早」は、文字通り「早い」

「夭」は、下で解説しますが「幼い」という意味です。「夭」も「幼」も「よう」と読みますね。「夭」「幼」は成り立ちが似ていて、意味も似ている漢字です。

以上をまとめると、以下のようになります。

「夭」の漢字の意味

「夭」は「若くて死する」という意味があります。

この漢字は「大」の下に「幺」という部分があるのですが、これは「小さい」「幼い」という意味があります。 つまり、「大きくなる前に死ぬ」ということを表しているのですね。

もともと「早世」「夭折」から漢字の混同が発生

もともと昔から使われているのは「早世」「夭折」という漢字の組み合わせです。

ただ、「世」「逝」は読みが同じで、意味も似ているため漢字の混同が起こり、「早世」「早逝」という2つの言葉が使われるようになりました。

さらに「早逝」と「夭折」も読みが似ていて、意味も似ているため漢字の混同が起こり「夭折」「夭逝」という2つの言葉が使われるようになりました。

結果として「早世」「早逝」「夭折」「夭逝」という4つの言葉になりました。

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