「鋭意検討中」は誤った日本語!?「鋭意」の読み方、意味、SPI対策の覚え方

「鋭意検討中」は誤った日本語!?「鋭意」の読み方、意味、SPI対策の覚え方

鋭意検討中(えいいけんとうちゅう)というと、いま頑張って検討している最中という意味になります。

ただ鋭意の本来の意味は「強い気持ち」で、検討中とは気持ちが固まっていないことを示すので、鋭意検討中を間違った日本語とする意見もあります。

「鋭意」という言葉は、よく「鋭意検討中」などの形でビジネスシーンでは使われます。

「いま頑張って検討している最中」という意味です。

「鋭意検討中」の読み方は「えいいけんとうちゅう」です。

「鋭意」の覚え方

この言葉は中国の古典から出てきたものです。

「鋭」には「強い・勢いがある」という意味があり、「意」には「心・気持ち・考え」という意味があります。

中国の古典には「鋭意進取」という言葉がよく使われていて、これは「強い気持ちで前進する」ということを意味します。

日本語ではこの言葉を借用して「強い気持ち」という意味になりました。

つまり、物事に対して「強い気持ちで」取り組んでいることを示す言葉です。

「鋭意検討中」は正しい日本語か?

この表現はビジネスシーンでよく見かける表現ですが、実は間違いとされることもあります。

そもそも「鋭意」とは「強い気持ちで」という意味です。

「検討中」ということは「まだ気持ちが固まっていない」状態なので、「鋭意」という言葉と矛盾するという指摘です。

もし「いま頑張って検討している最中」という意味で使うなら、「ただいま検討中です」「急ぎ検討しております」などと言ったほうが適切です。

ただ、「急ぎ検討しております」という言葉を使う場面を想像すると、相手は「作成」や「検討」の進捗が遅いと考えていて、 催促したいと思って状況を尋ねているシチュエーションでしょう。

こういったシチュエーションで、「強い気持ちで取り組んでいるんですよ」ということを言い訳するために「鋭意」という言葉が付け加えられたとも解釈できます。

結論として、私は「鋭意検討中」が間違った日本語ではないとの立場です。

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