「薫陶を受ける」ってどういうこと?「薫陶」の意味と使い方とは?

「任天堂の社長であった岩田聡氏は、生前、山内溥氏から『薫陶』を受けたことをよく述懐していたという」「ID野球で知られる野村克也氏から『薫陶』を受け、技術面のみならず人格面でも大きく成長した選手は数多く存在する」……。

このように様々なシチュエーションで見聞きする「薫陶」という言葉。

いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?


「薫陶を受ける」ってどういうこと?「薫陶」の意味と使い方とは?

人格面”がポイント!


「薫陶」の読み方と意味とは?

まずは言葉の読み方と意味の確認から。

「薫陶」の読み方は”くんとう”。

「薫陶」とは、”人格面を含めた教育や指導”という意味を持つ言葉です。

「薫陶」(読み方:”くんとう”)の意味
  • ”人格面を含めた教育や指導”

この言葉のポイントは、”人格面”にあるといってもよいでしょう。

「薫陶」の語源

ちなみに「薫陶」の言葉は、陶器が作られる様子が語源。

陶器を作る際には、土をこねて形にし焼きあげ(=【陶】)ますが、その際にお香を焚(た)いて、よい【薫】りを染み込ませることがあるのだとか。

そう、単に形を整え焼きあげる(=【陶】)、すなわち表面的な教育や指導を行うだけでなく、よい【薫】りも染み込ませる、すなわち徳や品格といった”人格面を含めた教育や指導”を行うことが、「薫陶」になるわけです。

「薫陶を受ける」の表現で使用されることが多い

「薫陶」の言葉は、主に「薫陶を受ける」の表現で用いられます。

「薫陶を受ける」(読み方:”くんとう(を)う(ける)”)の意味
  • ”人格面を含めた教育や指導を受けること”

例えば「A氏はB氏から『薫陶を受けた』」と表現された場合には、指導者であるB氏は優れた人格者であることが容易に想像できます(ただし、中には単にノウハウなどが指導されることのみを指して、「薫陶を受ける」の表現を用いているケースも少なからず存在します)。

「薫陶」を用いた具体的な文例

具体的な文例で確認しましょう。

「薫陶」を用いた具体的な文例
  • 任天堂の社長であった岩田聡氏は、生前、山内溥氏から「薫陶」を受けたことをよく述懐していたという。
  • 名将として知られる星野仙一氏は、明治大学野球部時代に島岡吉郎監督から「薫陶」を受け、強者に立ち向かっていく闘争心を磨いていった。
  • 日本人メジャーリーガーの代表格でもあるイチロー選手は、オリックス時代に「薫陶」を受けた仰木彬氏を師と仰いでる。
  • ID野球で知られる野村克也氏から「薫陶」を受け、技術面のみならず人格面でも大きく成長した選手は数多く存在する。

このように用いられます。

「薫陶」の同義語・類義語

同義語・類義語にはどのような言葉があるでしょうか?

「薫陶」に似た言葉には「(人格面を含めた)教育」や「(人格面を含めた)指導」、「よい方向への導き」、「道徳的指導」、「躾(読み方:しつけ)」などといった言葉があります。

「薫陶」の同義語・類義語
  • 「(人格面を含めた)教育」
  • 「(人格面を含めた)指導」
  • 「よい方向への導き」
  • 「道徳的指導」
  • 「躾(読み方:しつけ)」

いずれにせよ、「薫陶」という言葉は様々なシチュエーションで見聞きする言葉なので、社会人の教養として意味を知っておきたいところです。

以上、「薫陶」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。

「薫陶」について深く知る参考リンク

※本記事は2017年2月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。