「甚多」「幸甚」の読み方、意味、SPI対策の覚え方は?

「甚多」「幸甚」の読み方、意味、SPI対策の覚え方は?

甚多(はなはだ)、幸甚(こうじん)は、普通の程度を超えている様子です。

甚多は「悪い方向」に程度を超えている様子で、幸甚はそれに「幸(しあわせ)」の漢字をつけることで「良い方向」に程度を超えた様子を示します。

「甚多」「幸甚」は、副詞として使われることが多く「普通の程度をはるかに超えている」さまを表します。 「たいへん」「非常に」と同義語です。

「甚多」の読み方は「はなはだ」です。「じんた」ではないので注意してください。

「幸甚」の読み方は「こうじん」です。

例えば、「甚多恐縮ではありますが」とは「たいへん恐縮ではありますが」という意味を指します。

例えば、「明日までにご返答いただければ幸甚です」とは「明日までにご返答いただけると非常に幸せです」という意味を指します。

「甚多」「幸甚」の覚え方

「甚」という漢字が「花」という意味を持っていたことから、「甚多」は「花盛り」つまり「華やかで豊かなさま」を表す言葉として使われていました。

ここから「たいへん」「非常に」という意味になったということです。

例えば、「甚多な被害(はなはだなひがい)」や「甚多な質問(はなはだなしつもん)」という言葉では、「被害が非常に大きいこと」や「質問が非常に多いこと」を表しています。

なお語源が「花」のため肯定的な意味に使われると思われるかもしれませんが、どちらかというと否定的な意味にわれます。

例えば、「甚多な利益(はなはだなりえき)」や「甚多な幸福(はなはだなこうふく)」という言葉では、「利益が非常に大きいこと」や「幸福が非常に高いこと」を表しますが、これらの言葉はあまり使われません。

「甚」の漢字を肯定的な意味に使うべく、あえて「幸」という文字を頭につけた表現が「幸甚」です。

「幸甚」は手紙やメールで主に使われる言葉で、「何々していただければ幸甚です」という形で使います。 これは、「もし何々してくれたら非常に幸せです」という意味になります。

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