「適宜対応する」とはどういうこと?「適宜」の意味と使い方とは?

「登山道における観光客のための案内看板等は、『適宜』整備していく予定です」「A電鉄では、乗客の転落防止のため、駅のプラットホームに『適宜』ホームドアを備え付けていく予定だという」……。

このように様々なシチュエーションで見聞きする「適宜」という言葉。

いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?


「適宜対応する」とはどういうこと?「適宜」の意味と使い方とは?

じゃぁ、その件は適宜対応していく方向で


「適宜」の読み方と意味とは?

まずは言葉の読み方と意味の確認から。

「適宜」の読み方は”てきぎ”。

主に副詞として使用され、”状況に応じて”という意味を持つ言葉です。

私たちがよく知る”ケースバイケース”という言葉、この言葉の持つニュアンスに近いと言ってもよいでしょう。

「適宜」(読み方:”てきぎ”)の意味
  • ”状況に応じて”
  • ”ケースバイケースで”

例えば、会社で上司から「その件は『適宜』対応していく方向で」と言われたならば、”状況に応じて”、あるいは”ケースバイケースで”対応をしていけばよいわけです。

ビジネスシーンや公的な場など、おかたい表現が求められるようなシチュエーションで、やや適当さを含む”ケースバイケースで”と言えないときに活躍する、なかなか使い勝手のよい言葉でもあります。

「適時」との意味の違い

ちなみに「適宜」に似た言葉には、「適時(読み方:”てきじ”)」があります。

どちらも「適」の字を用いているため、混同してしまいがちですが、微妙に意味が異なります。

先ほども述べたとおり、「適宜」が”状況に応じて”、あるいは”ケースバイケースで”という意味を持つ一方で、「適時」には”適切なタイミングで”という意味があります。

「適時」(読み方:”てきじ”)の意味
  • ”適切なタイミングで”

例えばプロ野球。”適切なタイミングで”、つまり”よいタイミングで”打ち、得点に繋(つな)がったヒットのことを「適時打(=タイムリーヒット)」と呼びます。

また株式市場では、上場している企業に義務付けられている、”適切なタイミングで”開示されることが求められる重要な会社情報のことを「適時開示」と言います。

「適宜」を用いた具体的な文例

具体的な文例で確認しましょう。

「適宜」を用いた具体的な文例
  • 登山道における観光客のための案内看板等は、「適宜」整備していく予定です。
  • 進捗状況については、「適宜」お知らせしていきます。
  • これで作業は全て終了となりますので、作業が終了した人から「適宜」解散してください。
  • A電鉄では、乗客の転落防止のため、駅のプラットホームに「適宜」ホームドアを備え付けていく予定だという。
  • いわゆる『放送禁止用語』というものは、各放送局の自主的な判断、あるいは視聴者からのクレームを元にして「適宜」定められてきたそうだ。
  • 今後も、今回のような部署横断的な会合を継続して開催していこうと考えていますが、開催日時や場所については「適宜」決めていきたいと思っています。

このようにビジネス文書のみならず、口語表現でも頻繁に用いられます。

「適宜」の同義語・類義語

同義語・類義語にはどのような言葉があるでしょうか?

「適宜」に似た言葉には、「状況に応じて」や「必要に応じて」、「ケースバイケースで」などといった言葉があります。

「適宜」の同義語・類義語
  • 「状況に応じて」
  • 「必要に応じて」
  • 「ケースバイケースで」

いずれにせよ、「適宜」という言葉は様々なシチュエーションで見聞きする言葉なので、社会人の教養として意味を知っておきたいところです。

以上、「適宜」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。

「適宜」について深く知る参考リンク

※本記事は2017年2月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。