「ユリノミクス」の意味とは…2017年の衆議院議員選挙で話題に

2017年に話題となった言葉のひとつ

2017年に行われた衆議院議員選挙では、小池百合子・東京都知事が立ち上げた「希望の党」に、かつて政権を担当した民進党(旧民主党)に所属する議員の多くが合流したことで話題となりました。

「希望の党」に関しては、民進党所属議員の合流以外にも「ユリノミクス」と呼ばれる経済政策にメディアや有権者の関心が集まりました。

というわけで、この「ユリノミクス」とは、いったいどのような経済政策なのかを、ここでは見てみたいと思います。


「ユリノミクス」の意味とは…2017年の衆議院議員選挙で話題に

政策提言はインパクトが大事!


「ユリノミクス」の意味とは?

「ユリノミクス」とは、2017年に行われた衆議院議員選挙において、小池百合子・東京都知事が代表を務める「希望の党」が発表した政策(「9本の柱」や「12のゼロ公約」など)のうち、経済政策に相当する部分を指したもの。

当初、「希望の党」が発表した政策パンフレットには「ユリノミクス」という表現はありませんでしたが、小池氏による政策発表の会見において「ユリノミクス」という言葉が用いられたため、メディアや有権者の間で注目を集めました。

ちなみに、この「ユリノミクス」という言葉は、小池氏の名前である「ユリコ(百合子)」と、”経済学”や”経済理論”を表す「エコノミクス(Economics)」を組み合わせた造語です。

「ユリノミクス」の意味
  • ”「希望の党」が掲げた「9本の柱」や「12のゼロ公約」のうち経済政策に相当する部分”
  • ”「ユリコ(百合子)」+「エコノミクス(Economics)」を組み合わせた造語”

「ユリノミクス」の具体的な内容

「ユリノミクス」の具体的な内容を見てみましょう。

「希望の党」の政策である「9本の柱」及び解説文から、メディアや有権者に注目された経済政策を抜粋します。

「ユリノミクス」の具体的な内容(「9本の柱」及び解説文より)
  • 消費税増税の凍結
  • ベーシックインカム(生活に最低限必要なお金を国民全員に給付)の導入
  • 大企業の内部留保への課税
  • 政府系金融機関や官民ファンドの廃止

以上の四点が、「ユリノミクス」の目玉としてメディアや有権者に特に注目されました。

「12のゼロ公約」の内容

続いては「12のゼロ公約」について。こちらは全て見てみましょう。

「希望の党」の「12のゼロ公約」
  1. 原発ゼロ
  2. 受動喫煙ゼロ
  3. ブラック企業ゼロ
  4. 隠ぺいゼロ
  5. 満員電車ゼロ
  6. 花粉症ゼロ
  7. 企業団体献金ゼロ
  8. ペット殺処分ゼロ
  9. 移動困難者ゼロ
  10. 待機児童ゼロ
  11. フードロスゼロ
  12. 電柱ゼロ

選挙前には、これら「ユリノミクス」(「9本の柱」や「12のゼロ公約」のうち経済政策に相当する部分)の実現可能性に対し、厳しい意見も少なくありませんでした。

有名な「〇〇ノミクス」には、どのようなものがある?

「〇〇ノミクス」と聞くと、みなさんは「アベノミクス」を思い浮かべるかもしれませんね。そう、安倍首相の経済政策(「アベ(安倍)」+「エコノミクス(Economics)」)のことです。

小池氏が用いた「ユリノミクス」は、この「アベノミクス」を強く意識したもので、「希望の党」が発表した政策パンフレットにも「ポスト・アベノミクス」といった記述がありました。

また「アベノミクス」以外にも、ビジネスパーソンなら「レーガノミクス」も知識として知っておきたいところ。

「レーガノミクス」とは、1980年代に米大統領ロナルド・レーガンがとった経済政策(「レーガン(Reagan)」+「エコノミクス(Economics)」)です。

有名な「〇〇ノミクス」
  • 「アベノミクス」
     ⇒2010年代に安倍首相がとった経済政策
  • 「レーガノミクス」
     ⇒1980年代に米大統領ロナルド・レーガンがとった経済政策
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「アベノミクス」も「レーガノミクス」も、いずれも姓をもじって名付けているため、「ユリノミクス」も本来なら「コイケノミクス」となるはずなのですが、名をもじった「ユリノミクス」のほうが語感がよいと小池氏が判断したのかもしれませんね。

以上、2017年衆議院議員選挙で話題となった「ユリノミクス」についての説明でした。

いずれにせよ、政治における政策提言はインパクトが大事であるとも言われていますが、インパクト重視で美辞麗句を並べるばかりではなく、より具体的で実現可能性の高いものであってほしいものです。

「ユリノミクス」について深く知る参考リンク

※本記事は2017年10月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。