「日進月歩」の読み方、意味、SPI対策の覚え方は?
日進月歩(にっしんげっぽ)は進歩の速度が急速な様子です。例えば、科学の分野は常に新しい発見や発明が行われています。「日進月歩で進化している」と言えます。
陳腐化(ちんぷか)は、商品やサービスなどが古くなり新鮮味がなくなることです。
よりよい機能・性能をもつ製品が次々と登場し古い製品の価値が下がっていき、売れなくなることです。
例えば、スマートフォンやパソコンなどの電子機器は、技術の進歩が速いので、すぐに陳腐化してしまいます。
「陳腐化」の読み方は「ちんぷか」です。
「陳腐化」して売れなくなると、基本的には「安売り」が始まります。
安売りは、小売店が在庫をさばくために値引きをするというような局所的な安売りもあれば、スタートアップ企業が似たような製品をより安値で発売し、それに対抗するため出荷価格を下げなければならないというような構造的な値引きの場合もあります。
構造的に値引きをする場合、企業は、商品を売ることで得られる利益がどんどん目減りしていき、儲からなくなっていきます。
このように、たくさんの企業が参入して価格が下がり、どの会社もほとんど儲からなくなった状態を「コモディティ化」と呼びます。
コモディティ化すると、どこかで企業は「撤退」の判断を迫られます。
ただし、市場がコモディティ化する前に、以下の対策をしていた企業は強いと言われています。
例えばAppleの「iPhone」は単なるスマートフォンではなく「アイフォン」という独自のブランドイメージが顧客に浸透しているので、スマートフォン市場の価格が下がっても、比較的、値引きせずに販売できます。
このように「安値の製品とは別物だ」というブランドイメージを作り上げておくと、コモディティ化に強くなります。
製品をつくる際の核心の技術に関して、特許を取得したり、ソフトウェアの著作権で保護したりすることで、コモディティ化に備えることもできます。
スタートアップ企業が似たような製品を販売しようとした場合に、特許使用料をとれるので、結果的に利益を確保しやすくなります。
陳腐化した製品も、一定の需要はあります。
例えば、レトロなデザインや懐かしい味わいを求める人がいる場合です。
このような場合は、陳腐化した製品を再利用したり、リメイクしたりすることで、新たな価値を創造できます。
陳腐化は、ひとつの企業の立場からすると、大きな問題です。
陳腐化した製品は、消費者のニーズに応えられなくなるので、競争力が低下します。
また、在庫や設備などの資産も、価値が減ってしまうので、損失を招きます。
そのため、企業は常に新しい商品やサービスを開発し、市場に投入する必要があります。
一方で、社会全体からみると、陳腐化は必ずしも悪いことでもありません。
陳腐化は、消費者の変化や技術の革新によって起こる現象です。
つまり、社会が進歩している証拠でもあるのです。
ほとんどの国で「特許」や「著作権」には有効期限があり、期限切れの特許は「自由に」使えるようになります。
いち企業の立場からすると、苦労して開発した特許に有効期限があるのは納得のいかないものですが、特許が永遠に有効だと競争がおきず社会の進歩が停滞するので、このような仕組みになっているのです。
1930年代のアメリカでは「計画的陳腐化」という概念が提唱されました。
当時、世界恐慌と呼ばれる大不況に見舞われたアメリカでは、消費者の需要が低迷し、経済活動が停滞していました。 そこで、不動産ブローカーのバーナード・ロンドンという人物が、「計画的陳腐化(planned obsolescence)」という概念を提唱しました。
「計画的陳腐化」とは、商品にあらかじめ寿命を設定し、それが来ると消費者に新しいものを買わせるという戦略です。
例えば、服にはファッションサイクルを決めておき、それが終わると流行遅れになるようにするとか、電球には故障するように仕組んでおき、それが切れると新しいものを買わせるとかです。
彼は、このようにして消費者の購買意欲を刺激し、世界恐慌下の経済を回復させることができると主張しました。
しかし、彼の提案は当時の人々から受け入れられませんでした。
こういった「計画的陳腐化」という概念とその顛末を、1950年代にジャーナリストのヴァンス・パッカードが「隠された誘惑」という本で批判的に紹介しました。 彼は、「計画的陳腐化」は消費者をだまして無駄なものを買わせる悪質な手法だと主張しました。
パッカードの本はベストセラーになり、「計画的陳腐化」は一般に知られるようになりました。
ただ、上で見てきたように、陳腐化の起きない社会とは、イノベーションも起きない社会です。
ほとんどの国で「特許」や「著作権」には有効期限があり、期限切れの特許は「自由に」使えるようになります。
人為的に陳腐化を起こすことが適切かどうかは議論の余地がありますが、適度な「陳腐化」が起きるからこそ社会が進歩するという側面もあるのは事実です。
「陳」には「並べる」「述べる」「古い」という意味があり、「陳腐化」の場合「古い」の意味からきています。 「腐」は「腐る」という意味です。
この「陳腐」という言葉に「変わる」という意味の「化」が組み合わさり、「古くて腐ったものに変わる」という意味になりました。
ここから転じて「新鮮味のないものになっていく」「古くてありふれたものになっていく」という意味に使われるようになったのです。
日進月歩(にっしんげっぽ)は進歩の速度が急速な様子です。例えば、科学の分野は常に新しい発見や発明が行われています。「日進月歩で進化している」と言えます。
概ね(おおむね)は、だいたい、ほぼ、おおよそなどと同じ意味で、大部分はそのとおりだということです。もともと「概旨」という漢字を書く言葉でした。
例えばソフトウェアや家電では、一部の機能を制限したり付属品を減らした「ライト版」も発売することがあります。これが廉価版(れんかばん)です。 廉価版をつくる販売戦略は、1970年代の米国でジェネリックブランド(プライベートブランド商品)が成功したことに始まります。