「腹案」の読み方、意味、SPI対策の覚え方は?

腹案(ふくあん)とは、自分が提案したいことや実行したいことを事前に考えた案(もとくは考えること自体)です。

中国から来た言葉ではなく日本人が作った造語で、江戸時代の人情本(小説)の中で初めて使われた言葉です。

例えば、会議でプレゼンテーションをする時に、プレゼンのあと議論になるテーマをある程度予想し、自分の考えをまとめておくことが「腹案を練る」と言えますね。

また、「腹案したとおりに進める」という言い方もありますが、これは自分の考え通りに物事を進めるという意味です。

「腹案」の読み方は「ふくあん」です。

「腹案」の覚え方

「腹案」とは「腹の中(=心の中)にある案」という意味です。

この言葉は中国から来たものではなく、江戸時代の「人情本」という小説の中で初めて使われたそうです。

人情本とは、庶民の生活や恋愛などを描いた小説で、当時は大変人気がありました。

その中の1つに「貞操婦女八賢誌」という作品がありますが、その序文の中で「腹案に漏れたる事の又なし」という表現が見られます。

これは、「心の中で考えていたことが漏れることはない」という意味です。

このように、「腹案」は心の中に秘めた計画や考えを表す言葉として使われるようになりました。

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