「青天の霹靂」「晴天の霹靂」の読み方、意味、SPI対策の覚え方は?
青天の霹靂(せいてんのへきれき)は、予想しなかった事件や変化が突然起きることです。漢字ちがいの「晴天の霹靂」という表現も見かけますが漢字の間違いです。なぜ間違いかは、語源を知るとよく分かります。
由々しき事態(ゆゆしきじたい)は「そのまま放置しておくと後で問題が大きくなる可能性が高く見過ごせない」という意味です。
忌々しき事態(ゆゆしきじたい)は「嫌悪感を抱かせるので避けるべき事態」という意味です。
「由々しき」「忌々しき」という言葉は、一般的に「由々しき事態」「忌々しき事態」という形で使われます。
読み方は、どちらの漢字でも「ゆゆしきじたい」です。
「深刻な事態」と「由々しき事態」の共通点は、単に重要性の高い事態ではなく「悪い意味で」重要性が高いということです。
さらに「深刻な事態」とは「いま既に」大きな問題が発生いるというニュアンスが強くあります。
一方で「由々しき事態」とは「いまは問題が大きく見えないかもしれないが、そのまま放置しておくと後で大問題になる可能性が高い」というニュアンスが強くあらわれています。
「重要な事態」「重大な事態」は、より広い意味です。「重要な事態」「重大な事態」のうちのひとつが「由々しき事態」といえます。
「由々しき事態」は、「重要な事態」「重大な事態」とは、以下のポイントが異なります。
「忌々しき事態」は「嫌悪感を抱く」というニュアンスが強くあります。
つまり、「重要な事態」「重大な事態」の中でも「他人が嫌悪感を抱くという意味で」重要な事態のことを指します。
両者とも、単に重要性の高い事態ではなく「悪い意味で」重要性が高いという点が共通しています。
ただし、「忌々しき事態」は「他人が嫌うような」悪い事態ですが、「深刻な事態」は「他人が嫌う」という意味に限定されず、悪い事態に広く使われます。
「由々しき」という言葉の語源は、古代中国の歴史書『史記』に由来します。
『史記』には、「由来忌忌(ゆらいきき)」という言葉があります。 これは、「昔から嫌われていること」を意味します。
この言葉が日本に伝わった際、「由来」が「由々」に、「忌忌」が「忌々」に変化したと考えられます。
ここから「由々しき事態」とは、「由来(=昔)から深刻な事態になると言われてきた事態が起きた」つまり「いまは重大に見えないかもしれないが、そのまま放置しておくと後で重大になる可能性が高い」事態と推測できるという意味になりました。
さらに「忌々しき事態」は「他人が嫌うような悪い事態が起きた」という意味になりました。
青天の霹靂(せいてんのへきれき)は、予想しなかった事件や変化が突然起きることです。漢字ちがいの「晴天の霹靂」という表現も見かけますが漢字の間違いです。なぜ間違いかは、語源を知るとよく分かります。
先見の明(せんめんのめい)は「事が起こる前にそれを見抜く見識」のことです。先見の目という言葉も見かけます。先見は「先を見通す」ことなので「明」よりも「目」の漢字が自然に感じられますが、先見の目という書き方は間違いです。
「資」を使った言葉で最も有名なのは「資本主義」でしょう。「資」は「もとで」「たすける」の意味をもつ漢字で、経済活動の「もとで」となり「たすける」ものが「資本」ですね。