テレビ番組がきっかけで広まった!?「カリスマ」とはどういう意味なの?

「若者のカリスマ」「カリスマ経営者」「カリスマ美容師」「カリスマ性のある人」などなど……。今や日常的に使われている「カリスマ」という言葉ですが、元々は主にキリスト教の神学や社会学で使われていた少し難しい用語でした。

そんな「カリスマ」という言葉が今日のように広く使われるようになったのは、あるテレビ番組の爆発的な人気がきっかけだったということを、みなさんはご存じだったでしょうか?

テレビ番組がきっかけで広まった!?「カリスマ」とはどういう意味なの?

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「カリスマ」=”超人的な資質”という意味

まずは「カリスマ」の意味から再確認しましょう。

「カリスマ(=Charisma )」の語源は”神の賜物(=恩寵)”という意味を持つギリシャ語で、元来、キリスト教の神学上の概念として用いられました。

その後、ドイツの社会学者マックス・ヴェーバー(1864-1920)が社会学の概念として導入。”超自然的な資質””や天与の非日常的な力”、及びそのような資質を持つ人物といった意味が与えられました。

さらにそこから発展し、現代の日本において「カリスマ」という言葉は、”人々の心を魅了する資質”やその資質を持つ人物までを意味するようになりました。

「カリスマ」の意味の変化
  • “神の賜物(=恩寵)”
  •  ↓

  • “超自然的な資質”及びその資質を持つ人物
  • “天与の非日常的な力”及びその力を持つ人物
  •  ↓

  • “人々の心を魅了する資質”及びその資質を持つ人物

以前はあまり一般的な言葉ではなかった「カリスマ」

しかし、1990年代後半まで「カリスマ」という言葉は、サブカルチャー関連などの記事ではよく使われたものの、現在のように一般的な言葉ではありませんでした。

実は、あるフジテレビの人気深夜番組がきっかけとなり、この「カリスマ」という言葉が今日のように広く使われるようになったのです。

「カリスマ」という言葉を広めたフジテレビの深夜番組とは?

その番組とは、フジテレビで1999年4月から1年間放送された深夜番組『シザーズリーグ』。司会は米米CLUBのボーカルでもある石井竜也さんが務めました。

『シザーズリーグ』は、都内の人気ヘアサロンから美容師を集め1対1のリーグ戦形式で対決するという内容が若者にうけ、瞬く間に人気番組となります。

そして、この番組に出演した”人々の心を魅了する資質”を持つ人気美容師が「カリスマ美容師」と呼ばれ、全国的に「カリスマ美容師」ブームが起きたのです(ちなみにフジテレビは1993年から1999年まで深夜番組『料理の鉄人』を放送し、やはり「鉄人」ブームを引き起こしていました)。

『新語・流行語大賞』にも入賞した「カリスマ」

番組が始まった1999年の年末には自由国民社が主催する『新語・流行語大賞』に「カリスマ」が入賞。

「カリスマ」は広く一般的な言葉として認知され、多くのメディアで日常的に用いられるようになっていきました。

このようにして、ギリシャ語を語源としキリスト教の神学や社会学の用語であった「カリスマ」という言葉が、今日のように広く普及し使われるようになっていったのです。

「カリスマ」について深く知る参考リンク

※本記事は2016年4月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。