「参加」と違いはあるの?「参画」の意味と使い方とは?

基本的な意味としてはほとんど変わりがない

「男女共同『参画』社会」「A社がプロジェクトパートナーとして『参画』」「B社が開発事業へ『参画』」……。

このようにニュース記事やビジネス系の記事など、最近、様々な文脈で見る機会が増えた「参画」という言葉。

この「参画」という言葉には、いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?また、似た言葉である「参加」との違いがあるのかを、ここでは考えてみたいと思います。


「参加」と違いはあるの?「参画」の意味と使い方とは?

「参加」と「参画」の違いはあるの?


「参画」の読み方と意味とは?

まずは「参画」という言葉の意味の確認からしましょう。

「参画」の読み方は”さんかく”

「参画」とは、”(事業や政策などの)計画に加わること”という意味を持つ言葉です。

「参画」(読み方:”さんかく”)の意味
  • ”(事業や政策などの)計画に加わること”

ちなみに「参」の字義には、”ある目的を持って集う”という意味があり、「画」の字義には”はかりごと(簡単に言うと「計画」のこと)”という意味があります。

「参」と「画」の字義
  • 「参」 = ”ある目的を持って集う”
  • 「画」 = ”はかりごと(簡単に言うと「計画」のこと)”

「参画」の具体的な使い方(文例)

続いて「参画」という言葉の具体的な使い方(文例)を見てみましょう。

「参画」の使い方(文例)
  • (企業が)プロジェクトパートナーとして「参画」する
  • (企業が)開発事業へ「参画」した
  • (個人が)20××年、〇〇社の創業に「参画」
  • (個人が)経営に「参画」する〇〇社

このようにビジネス関連の文章やお役所関連の文章で好んで用いられます。

お役所関連の文章でよく使われる言葉のひとつ 「非常『参集』訓練」「災害の際には、全職員が『参集』し対応にあたる」......。 このように、お役所関連の文章でよく見る言葉のひとつに「参集」というものがあります。 この言葉には、...

「参加」と「参画」に意味の違いはあるの?

「参画」に似た言葉には、みなさんもご存じの「参加」があります。この「参加」と「参画」という言葉、意味の違いはあるのでしょうか?

「参加」の意味を再確認すると、”ある目的を持った集まりや団体、組織などに加わること”になります。

「参加」(読み方:”さんか”)の意味
  • ”ある目的を持った集まりや団体、組織などに加わること”

「参画」と「参加」が使用されている文を確認すると、「参画」を「参加」と表記しても差し支えないケースがほとんどです。つまり「参画」と表記しようが「参加」と表記しようが、基本的な意味としてはほとんど変わりがないと言えます(逆のパターンについては後述します)。

上記の文例も次のように言い換えることが可能です。

「参画」の使い方(文例)
  • (企業が)プロジェクトパートナーとして「参画」(⇒「参加」)する
  • (企業が)開発事業へ「参画」(⇒「参加」)した
  • (個人が)20××年、〇〇社の創業に「参画」(⇒「参加」
  • (個人が)経営に「参画」(⇒「参加」)する〇〇社

ただし、特にビジネスシーンで「参画」という言葉が用いられた場合、何らかの「プロジェクト( project )」に長期的、かつ主体的に「コミット( commit )」しているといったイメージが伴うのも事実です。

「参加」のほうがよいケースもある

とはいえ、「参加」のほうがよいケースもあります。

例えば次のような例。

「参加」のほうがよいケース
  • 子供会の集まりに「参加」した
  • 同業者の懇親会に「参加」した
  • バザーの「参加」者を募集します

このようなケース、つまり「参加」が”(一時的に)出席する”という意味で用いられる場合には、「参画」と言い換えることはできません

英語でイメージするなら、「参加」には join (=”~に参加する”)と attend (=”~に出席する”)の意味があり、 join の意味なら「参画」に言い換えることが(一応)できるけれども、 attend の意味なら「参画」に言い換えることができないということです。

また、このケース以外にも「参画」と表現すると、少し仰々しく大げさになってしまうこともあるので注意しましょう。もし迷ったら汎用性が高い「参加」としておくのが無難です。

キーワードは”オールマイティ”、”万能” 「『汎用リモコン』って便利だよね」「この製品は『汎用性』が高いよな」......。 生活する中でも見聞きすることが多い「汎用」という言葉。 「汎用」という言葉を聞いたことはあるけれど、...

「男女共同『参画』社会」の影響が大きい!?

現在では様々な文脈で広く使われている「参画」ですが、以前はそれほど使われる言葉ではありませんでした。

「参画」が、ここまで一般的に用いられるようになったのは、やはり「男女共同『参画』社会」という言葉の影響が大きいのかもしれません。

この言葉の登場以降、以前は「参加」と表記されていたものまで、現在では「参画」と表現される傾向が強まっています(上記の「参画」を用いた文例も以前は「参加」と表記されることが多かったのではないでしょうか)。

例えば、リベラル系の一部の新聞社(朝日新聞など)では「若者の政治『参加』」ではなく「若者の政治『参画』」と表現しています。おそらく、今後「参画」という言葉は、さらに市民権を得て多用されていくことでしょう。

いずれにせよ、「参画」という言葉はビジネスシーンでもよく用いられる言葉なので、社会人の常識として意味を知っておきたいところです。

以上、「参画」の意味と使い方についての説明でした。ビジネスパーソンのみなさんの参考になれば幸いです。

※本記事は2016年7月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。