「学級運営では、新学期に『アイスブレイク』を活用する先生も少なくない」「営業トークでは、まずは世間話などの『アイスブレイク』をして、相手の警戒心を解く必要がある」……。
このようにビジネス系の記事やビジネスシーンで見聞きする機会も多い「アイスブレイク(アイスブレイキング)」という言葉。
いったいどのような意味があるのでしょうか?

Let’s アイスブレイク!
目次
「アイスブレイク」の意味とは?
私たちがビジネス系の記事やビジネスシーンでよく目にする「アイスブレイク」とは、ice break 、すなわち”氷が融(と)けること”。
「アイスブレイキング」と表現するケースもあります。
主に、”多くの人が集まるイベントなどで初対面の人同士の緊張をほぐすこと(また、その手法)”という意味を持つ言葉です。
ちなみに英語には ice break という表現はなく、和製英語となるので注意しましょう。
ビジネスシーンでの「アイスブレイク」
また、広義の「アイスブレイク」には、”司会者や進行役の人物が自分自身の個人的な話をしたり、自分の失敗談などを語ることで場を和ませること”といった意味も含まれます。
さらにビジネスシーンにおいて「アイスブレイク」という言葉が用いられるケースでは、”会議や商談などの場で、相手とスムースにコミュニケーションをとるために行われる軽い雑談”を指すことが多いようです。
- “多くの人が集まるイベントなどで初対面の人同士の緊張をほぐすこと(また、その手法)”
- “司会者や進行役の人物が自分自身の個人的な話をしたり、自分の失敗談などを語ることで場を和ませること”
- “会議や商談などの場で、相手とスムースにコミュニケーションをとるために行われる軽い雑談”
「アイスブレイク」の目的と効果
「アイスブレイク」は、ワークショップやセミナー、会議など初対面の人が集まるイベントでは、参加者の緊張をほぐすことを目的として行われます。
緊張をほぐすことで、参加者の集中力が増したり、参加者が主体的になる、進行がスムースになる、コミュニケーションが活発になる、参加者による発言が求められる場合には話しやすいムードになるといった効果が見込めるでしょう。
そのため「アイスブレイク」は、イベントの比較的早い段階で行われるケースがほとんどです。
また、「アイスブレイク」を導入することで、初対面の人が集まるイベントの成功確率が高まるとされています。
- 《目的》=参加者の緊張をほぐす
⇒ 参加者の集中力が増す
⇒ 参加者が主体的になる
⇒ 進行がスムースになる
⇒ コミュニケーションが活発になる
⇒ 話しやすいムードになる
もちろん、会議や商談といったビジネスシーンにおける軽い雑談にも、同様の目的と効果があります。
「アイスブレイク」の手法
イベントでの主な「アイスブレイク」の手法には、次のようなものが挙げられます。
- 参加者が自己紹介をする
- 参加者がチームに別れ簡単なゲームを行う
- 参加者がチームに別れ共同作業を行う
初対面の人が集まるイベントでは、このような手法を行うことで、”初対面の人同士の緊張がほぐれる”、すなわち”氷が融(と)ける”のです。
「アイスブレイク」の使い方(文例)
具体的な文例も見てみましょう。
- ワークショップでは担当者の挨拶後にグループにわかれ、まず、それぞれの自己紹介や相手に質問をしていく「アイスブレイク」を行い参加者同士が打ち解けていった。
- 学級運営では、新学期に「アイスブレイク」を活用する先生も少なくない。
- 初対面同士の社員が集まった会議では、初期段階で簡単な「アイスブレイク」をしておくことで、活発な議論が期待できる。
- 営業トークでは、まずは世間話などの「アイスブレイク」をして、相手の警戒心を解く必要がある。
このように用いられます。
「アイスブレイク」の同義語・類義語
「アイスブレイク」に似た言葉には、「場を和ませる」や「参加者同士を打ち解けさせる」などといった言葉があります。
- 「場を和ませる」
- 「参加者同士を打ち解けさせる」
いずれにせよ「アイスブレイク」という言葉は、ビジネスシーンでも近年さかんに用いられる言葉なので、社会人の常識として意味を知っておきたいところです。
以上、「アイスブレイク」の意味と使い方についての説明でした。参考になれば幸いです。
- アイスブレイク
(Wikipedia) - 成否を分ける営業トークの決め手は「アイスブレイク」
(プレジデントオンライン)
※本記事は2016年10月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。