困っていたけど超ラッキー!「渡りに船」の意味と使い方とは?

本来は”船着場に(川を渡るための)船がやってくること”

「ファミリー層への訴求方法を模索していたE社。そのような中での大規模商業施設からのテナント出店要請は『渡りに船』であった」「需要の先細りにより、自主廃業も視野に入れていたF社。G社による買収提案は『渡りに船』であった」……。

このようにビジネス系の記事でもよく用いられる「渡りに船」という表現。

いったいどのような意味や使い方があるのでしょうか?


困っていたけど超ラッキー!「渡りに船」の意味と使い方とは?

渡りに船で超ラッキー


「渡りに船」の読み方と本来の意味とは?

「渡りに船」は、”わた(りに)ふね”と読みます。

ちなみに「渡り」は”船着場”のこと。

つまり「渡りに船」とは、本来、”船着場に(川を渡るための)船がやってくること”を意味します。

昔は大きな川を渡るのに船で移動をした

昔は大きな川を渡るのに、現在のような橋ではなく、船で移動をすることが少なくありませんでした。

また、船といっても人の手を使って動かすため、移動には時間がかかったことでしょう。

もし、当時の人が大きな川を渡ろうとした際に、タイミングよく船が船着場にいたら「ラッキー!」と思ったかもしれませんね。

というわけで、本来は”船着場に(川を渡るための)船がやってくること”を意味する「渡りに船」という言葉ですが、本来の意味から転じて、”困った状況において、救いの手や助けが現れること”という意味となりました。

「渡りに船」(読み方:”わた(りに)ふね”)の意味
  • ”困った状況において、救いの手や助けが現れること”

「困っていたけど、いいタイミングで助けが現れたな。超ラッキー!」というのが、「渡りに船」の基本イメージです。

また、基本的な使い方には、「渡りに船だ / である」「渡りに船とばかりに」「渡りに船の申し出 / 条件」「渡りに船を得る」などといった表現があります。

「渡りに船」を用いた具体的な文例

具体的な文例で確認をしましょう。

「渡りに船」を用いた具体的な文例
  • 当時、親の介護のために地元へのUターン転職を検討していたAさん。高校の先輩でもあり、地元で広告会社を経営するBさんからの誘いは、まさに「渡りに船」だった。
  • 金融機関での経験を生かしつつIT企業の経営に関わりたいと考えていたCさんにとって、ITベンチャーD社の求人は「渡りに船」だった。
  • ファミリー層への訴求方法を模索していたE社。そのような中での大規模商業施設からのテナント出店要請は「渡りに船」であった。
  • 需要の先細りにより、自主廃業も視野に入れていたF社。G社による買収提案は「渡りに船」であった。
  • 若手の台頭により出場機会が減っていたH選手にとって、出場機会が増える可能性のあるトレード話は「渡りに船」であった。

このように用いられます。

文例から「困っていたけど、いいタイミングで助けが現れたな。超ラッキー!」という、「渡りに船」の基本イメージが伝わったでしょうか。

「渡りに船」の同義語・類義語

同義語・類義語にはどのような言葉があるでしょうか?

「渡りに船」に似た言葉には「願ってもない助け」や「これ幸い(とばかりに)」、「好都合」、「地獄に仏」、「助け船」などといった言葉があります。

「渡りに船」の同義語・類義語
  • 「願ってもない助け」
  • 「これ幸い(とばかりに)」
  • 「好都合」
  • 「地獄に仏」
  • 「助け船」

いずれにせよ、「渡りに船」という言葉はビジネス系の記事でもよく用いられる表現なので、社会人の常識として意味を知っておきたいところです。

以上、「渡りに船」の意味と使い方についての説明でした。みなさんの参考になれば幸いです。

「渡りに船」について深く知る参考リンク

※本記事は2017年1月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。