挨拶文や礼状で大活躍!「略儀」「略儀ながら」の意味と使い方

手紙やメールなどで、短い挨拶文や礼状といったビジネス文書を送る際に知っておくと便利なのが「略儀」や「略儀ながら」といった表現。ここでは「略儀」と「略儀ながら」の意味と使い方を解説します。


挨拶文や礼状で大活躍!「略儀」「略儀ながら」の意味と使い方

「略儀」の読み方と意味は?

「略儀」は”りゃくぎ”と読みます。

「略式(りゃくしき)」と同じ意味があり”正式な手続きを一部省略し、簡単なやり方にすること”という意味になります。

【略儀(読み方:りゃくぎ)の意味】

正式な手続きや様式を省略して簡単にした方式

(引用:『広辞苑』第五版)

「略儀」は「略儀ながら」で用いるのが一般的

「略儀」は「略儀ながら」のように「ながら」をつけ、さらにその後に「書面にて御礼のみ申し上げます」のような文を続けるのが一般的です。

「略儀ながら」は「簡単なやり方ですが」という意味になります。

「略儀」「略儀ながら」の使い方

「略儀」「略儀ながら」はどのような使い方をすればいいのでしょうか?

基本的には以下のパターンを覚えておくとよいでしょう。応用が利くはずです。

・略儀ながら書面にて御礼のみ申し上げます

・まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます

手紙ならば、「略儀ながら」の後に”書面”や”書中”といった表現を用います。メールであれば”書面”や”書中”を”メール”に変えるとよいでしょう。

余談になりますが、最近 Twitter 上で次のような一文を見かけました。

・略儀ながら Twitter にて新年のご挨拶に代えさせていただきます

これも時代の流れかもしれませんね。

「略儀」「略儀ながら」を実際に用いた文例

短い挨拶文や礼状など、それほど長くないビジネス文章を手紙やメールなどで送る際に「略儀」「略儀ながら」といった表現は活躍します。

実際に「略儀」「略儀ながら」を用いた文を事務所移転の挨拶文を例に見てみましょう。

事務所移転のご挨拶

拝啓

初冬の候、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、弊社は12月22日より下記の通り移転することといたしました。
移転に伴い何かとご不便をお掛けいたしますが、これまで同様変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます

敬具

平成〇〇年12月吉日

このように挨拶文や礼状などの最後に「略儀」「略儀ながら」といった表現を用いることで、文章全体が引き締まります。

「略儀」「略儀ながら」を口語で用いるときは「簡単ではございますが」

「略儀」「略儀ながら」は、主に手紙やメールなど短い挨拶文や礼状で用いられる表現であり、口語ではほとんど用いられません。

口語で「略儀」「略儀ながら」と同様の意味を持つ表現を用いたい場合には、「簡単ではございますが」と言い換えるとよいでしょう。

みなさんも結婚式のスピーチなどで「簡単ではございますが、ご挨拶に代えさせていただきます」という表現を聞いたことがあると思います。この「簡単ではございますが」が手紙やメールにおける「略儀ながら」と同様の意味を持つわけです。

※本記事は2016年1月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。