文脈によって意味が違う!?「コモディティ」の意味とは?

ビジネス記事を読んでいると頻繁に「コモディティ」という言葉が登場します。この「コモディティ」という言葉も、なんとなく理解できるのだけれど他人に説明しろと言われたら困ってしまう言葉のひとつではないでしょうか。

というわけで「コモディティ」という言葉の意味を考えてみたいと思います。

文脈によって意味が違う!?「コモディティ」の意味とは?

「コモディティ」とは?


英単語 commodity の意味

まずは「コモディティ」という言葉の基本的な意味を再確認しましょう。

「コモディティ」は英単語 commodity (名詞)を語源とするカタカナ語です。英単語 commodity は高校生レベルで学習する単語で、主に”商品”や”日用品””生活必需品”といった意味があります。

commodity の主な意味
  • “商品”
  • “日用品””生活必需品”

しかし、ビジネス記事では使われる文脈によって「コモディティ」の意味するところが変わってくるため、少し注意が必要です。

「コモディティ」の意味 ① 【投資関連】

まずは商品先物取引など投資関連のビジネス記事で使われるケースから。

投資関連の記事で「コモディティ」が使われる場合、「コモディティ」は”エネルギー(原油・ガス)”や”貴金属(金・銀・プラチナ)”、”穀物(小麦・大豆・とうもろこし)”、”非鉄金属(銅・アルミ)”を意味します(ちなみに英語で commodity futures と表現すると”商品先物取引”という意味があります)。

例えば『「コモディティ価格」の上昇』と言えば、上記商品の価格上昇を指すわけです。

投資関連の記事で使われる「コモディティ」の意味
  • “エネルギー(原油・ガス)”
  • “貴金属(金・銀・プラチナ)”
  • “穀物(小麦・大豆・とうもろこし)”
  • “非鉄金属(銅・アルミ)”

「コモディティ」の意味 ② 【投資関連以外】

一方、投資関連以外のビジネス記事で「コモディティ」が使われる場合には、”日用品”や”生活必需品”の意味で用いられます。

“日用品”や”生活必需品”の意味で使われる「コモディティ」
  • 「コモディティ品」
    ⇒”食料品や日用衣料品、バス・トイレタリー用品など日用品や生活必需品”
  • 「コモディティ型ビジネスモデル」
    ⇒”日用品販売のように大量に商品を調達し低価格で販売するビジネスモデル”

「コモディティ」の意味 ③ 【マーケティング】

さらに”日用品”や”生活必需品”から転じて、”機能や品質に差がない商品”や”(差がないため)消費者が安価なものを選択する商品”といった意味が生じます。

主にマーケティング関連のビジネス記事で使われる「コモディティ」は、ほとんどがこの意味だと考えてよいでしょう。多くは「コモディティ化」という表現で使われます。

“機能や品質に差がない商品”の意味で使われる「コモディティ」
  • 「コモディティ化」
    ⇒”競合商品の機能や品質に差がなくなるにつれ、消費者が安価な商品を選択するようになる傾向(商品の価格が下がり利益を上げにくくなる)”
  • 「脱コモディティ化」
    ⇒”商品の差別化を行うことで、「コモディティ化」からの脱却を目指すこと”
  • 「人材のコモディティ化」
    ⇒”企業が(同じ能力を持つならば)より賃金の安い人材を志向すること”

商品の「コモディティ化」の身近な例は、液晶テレビやパソコン、スマートフォンがたどってきた道を考えるとわかりやすいかもしれません。

企業が「コモディティ化」の罠から脱却するためには、商品の差別化を行うことで「脱コモディティ化」する必要があります。

「コモディティ」の意味のまとめ

「コモディティ」という言葉の意味をまとめます。

「コモディティ」の主な意味

    ① 【投資関連】
    =”エネルギー””貴金属””穀物””非鉄金属”

    ② 【投資関連以外】
    =”日用品””生活必需品”

    ③ 【マーケティング】
    =”機能や品質に差がない商品””(差がないため)消費者が安価なものを選択する商品”

ビジネス記事を読んでいると頻繁に登場する「コモディティ」という言葉。このように使われる文脈によって意味が異なってくるので、それぞれの文脈での意味を知っておきたいところです。

※本記事は2016年4月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。