大学入試でも出題される「ステレオタイプ」の意味とは?

どちらかというとマイナスイメージが強い言葉

『「ステレオタイプ」な日本人像』『「ステレオタイプ」な価値観』……。少し難しい文章を読んでいると出てくるのが「ステレオタイプ」という言葉です。

この「ステレオタイプ」という言葉には、いったいどのような意味があるのでしょうか?

大学入試でも出題される「ステレオタイプ」の意味とは?

大学入試では頻出のカタカナ語なんです


「ステレオタイプ」の意味とは?

「ステレオタイプ」は英単語 stereotype を語源とする言葉です。元々は鉛版(ステロ版)という意味があり、そこから転じて社会学や心理学の用語として用いられるようになりました。

広辞苑(第五版)によると、「ステレオタイプ」という言葉には”紋切型””常套的な形式””型にはまった画一的なイメージ”といった意味があります。

「ステレオタイプ」の意味》
  • “紋切型(なものの見方)”
  • “常套的な形式”
  • “型にはまった画一的なイメージ”

『「ステレオタイプ」な日本人像』『「ステレオタイプ」な価値観』というように、日常的に用いられる「ステレオタイプ」は、主に”型にはまった画一的なイメージ”の意味で使用されることが多いようです。

また「ステレオタイプ」という言葉は決してプラスの意味を持つ言葉ではなく、どちらかというとマイナスイメージのある言葉です。

昔の欧米人が持っていた日本人男性の典型的なイメージ

例として、昔の欧米人が持っていた「ステレオタイプ」的日本人男性像を考えてみましょう。

今から一昔前の欧米のメディア(におけるイメージや挿絵)やドラマ、映画などで取り上げられる日本人男性の典型的なイメージは、背が低く、出っ歯で、七三分けをし、眼鏡をかけ、スーツを着て、首からカメラをさげ、あちこちで写真を撮り、お辞儀をよくするといったものでした。

おそらく、当時(高度成長期頃~昭和時代の後半にかけて)、上記のような特徴を持った日本人男性が海外へ団体旅行をし、それを見た欧米人が日本人男性のイメージを築きあげたのでしょう。

しかし、このような昔の欧米人が持っていた日本人男性像は、やはり「ステレオタイプ」的、すなわち”型にはまった画一的なイメージ”であると言えます。

血液型診断も「ステレオタイプ」

A型は几帳面、B型は自由奔放、O型は頑固などといった血液型による性格診断も(賛否はあるでしょうが)「ステレオタイプ」なものの見方の例として挙げることができます。

他にも関東人は冷たく関西人はなれなれしいといった地域性による性格分類、男の子は青色の服や道具を使い、女の子は赤色の服や道具を使うといった性別による決めつけ、『女性(あるいは男性)はこう振る舞うべきだ』という固定観念といったものも、(これもまた賛否はあるでしょうが)「ステレオタイプ」なものの見方の例であるとされています。

近年、「個性」や「自分らしさ」といった言葉がもてはやされていますが、その対極にあるのが「ステレオタイプ」という言葉であるとも言えます。

大学入試の国語現代文でよく問われる「ステレオタイプ」

「ステレオタイプ」は、大学入試の国語現代文でよく問われるカタカナ語のひとつです。

「ステレオタイプ」という言葉が出題される際には、意味はもちろんのこと、上でも説明した通り決してプラスの意味を持つ言葉ではなくマイナスイメージのある言葉だという点が出題ポイントになっています。

いずれにせよ、社会人の常識として「ステレオタイプ」という言葉を知っておきたいところです。

「ステレオタイプ」について深く知る参考リンク

※本記事は2016年4月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。